英語独学虎の穴  英語を使えるようになるために必要なこと

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
.-- -- スポンサー広告 comment(-) trackback(-)

大人になってやり直す人が、英語を使えるようになるために知っておきたい四つのこと 2

2、大量のインプット

第二外国語習得の研究によると、インプット(読む・聞く)が言語の習得に必要であることについては意見が一致しているが、アウトプット(書く・話す)が必要かどうかについては議論があるという。いわく、アウトプットというのは、すでに習得したことを使って何かをする作業でしかない(それはそれで大切だが)。

いずれにせよ、インプットが大切ということについては、いくら強調しても強調しすぎることはない。読むこと、聞くこと、どちらも大切だが、最初からいきなり英語を聞いて理解できるという人は少ないだろうから、やはり読むことがインプットの軸となる。

というわけで、大人になって英語をやり直すという方には、「読む」ことを英語学習の中心に置くことをお勧めしたい。それも「大量に」。

「大量に読む」ことを目指すなら、ある程度正確さを犠牲にしても「どんどん読み進める」ことに重点を置いたほうがいい。一文一文じっくり正確にという読み方では、量をこなすことはできないから。正確さと流ちょうさは、トレードオフの関係(どちらかを立てるとどちらかが沈む)にあるので、どちらも同時にというわけにはいかない。ほとんどの方は「じっくり正確に」という読み方は学生時代に十分やったはずだ。

また、リスニングに対応できるようになるためにも「(ざっくりでも)速く理解していく」こと、その練習を積むことは必要となる。いちいち前に戻らず「読み下す」というスタイルでとにかく読みまくる。スピードも意識して。

学生だった頃、僕に取って英語を読むことは苦痛だった。読むことの目的が「テストの問題に答えられるようになること」にあり、そのために「できるだけ正確に、間違えないように」ということに意識が向きすぎていた結果、英語を読むということは息の詰まるような作業となっていた。

「ざっくりでいいんだ」と決めてから、ずいぶんと楽になったし、そうして「読み進める」ことに慣れると読むことが楽しくもなり、自然と量も増えていった。かつての自分と同じように読むのが苦痛だという人は、「ざっくり魂」で読んでもらいたい。

大切なのは正確な日本語訳を作ることではなく、書き手が伝えようとしているメッセージを受け止めること。一つ一つの文の意味が正確にわからずとも、全体でわかればいい。どうしても伝えたいことはたいてい形を変えて繰り返されている。

特に学習の最初の期間は、「聞く」や「話す」では日本語でできることとの間にあまりにも差があって、心から楽しむということはできないだろう。そうなると英語を「楽しむ」手段としては読むことしかないはず。だからこそ、せめて読むことぐらいは「正確に」よりもまずは楽しんで読み進めることを目指したほうがいいと思う。


もちろん意味がわからなくてもいいから、ただひたすら読み進めろと言っているわけではない。言語学者のクラッシェンによると、習得に役立つのは「理解可能なもののインプット」だという。つまりまったく意味がわからないものを読んだり、聞いたりしていたところで力はつかないということ。

そして理解できるかどうかには、どれだけボキャブラリーがあるかが大きく影響する。文中にわからない単語が多ければ、スラスラ読み進めることはできないだろうし、意味がわからないまま読み続ければ、かえってストレスがたまることになるだろう。

Penguin Readersなど、単語数によってレベル分けされたものから自分に合ったレベル(少し歯ごたえがあるもの)を見つけて読むというのも一つだが、大学受験に向けて単語を頭に入れたという経験がない人は、最初にまとめて覚えてしまったほうがスムーズに行くと思う。昔やったという人でも、読むことが楽しめないという場合、ボキャブラリーが障害になっている可能性を考えてみてほしい。


前々回までで、自分がやったことを詳しくお伝えした。一人で試行錯誤した割にはかなりうまくいったと思う。ただ一つ反省があるとすると、それはリーディングの量が少なかったということだ(3ヶ月だから全部はできていなくて当たり前だが)。

音読トレーニングにかなりの時間を割いたおかげで、音をとらえる力は短期間の内にしっかりと鍛えられ、TOEICでは結果を出すことができたが、それでも「聞き取れている」という実感は得られなかった。

今から考えるとバランスが悪かったのだと思う。リーディングの量が足りておらず、意味をとる力がしっかり育っていなかった。後にリーディングの量が増えていくに従って意味を取る段階が鍛えられ、聞き取れるという実感も持てるようになった。

リーディング力の向上が、リスニング力の向上にもつながる、このようにあるスキルの向上が他のスキルにも影響を及ぼすことを「転移」と言うのだそうだ。


音読トレーニングで「英語の音をとらえる力」を鍛えつつ、大量のリーディングをこなすことで「速く理解する力」を養う。これこそが英語を聞いてもチンプンカンプンという状態から抜け出すための、最も効率的な方法だと僕は考える。英語を聞き取れるようになりたいという方は、ぜひこの二つに本気で取り組んでもらいたい。

ただし、「英語の習得はインプットによっておこる」ということを真に受けて、二年半もの間、読むこと、聞くことにしぼって勉強を続けたが、自分のケースではそれによって話せるようにはならなかった。だから冒頭のアウトプットが必要かという話に関しては、個人的には必要だと思う。では話せるようになるためにどうすればいいかということについては、また改めて書きたい。

「大量のインプットと適度なアウトプット」何を使うか、どう進めるかという各論の部分に違いこそあれ、結局は英語を使えるようになるために必要なことはこれに尽きると思う。

まずは読もう、大量に。


このエントリーをはてなブックマークに追加
.03 2011 英語を使えるようになるために必要なこと comment0 trackback(-)

大人になってやり直す人が、英語を使えるようになるために知っておきたい四つのこと 1

自分の3ヶ月間の努力の中には、「大人になってやり直して、英語を使えるようになるために何が必要か」についてのヒントがあるんじゃないかと思います。それについてまとめます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

1、音の習得

自分が短期間で結果を出せたのは、たくさんの幸運が重なってのことだったが、その最たるものが最初に「音」に注目したということ。そしてその「音」を身につける手段として「シンクロ読み」を思いついたということ。

「学生時代ずっとカタカナを使って勉強してきたため会話のシーンで使われる英語に対応できないのではないか、彼らの英語を自分で再現できるようになったら、聞き取れるようになるのではないか」と考えて、「音」を習得するためにどうすればいいかと色々と試行錯誤したことが、結果的に大きなものをもたらしてくれた。

ただしこれは、ネイティブのように発音できるようになれと言っているのではない(そうなればいいが)。自分の場合、あれほど音読を重ねてきたにも関わらず、長い留学経験がある方や、中学生の頃に英語に目覚めてずっと続けてきている達人のような方には全くかなわない。30を過ぎてからのスタートでは限界があると認めざるを得ない。しかし、元々の目的はそちらではなく、「聞き取れる」ようになることで、それは達成できた。

だから「再現できれば聞き取れる」のではなく、「再現できるように努めることが聞き取りの力を向上させる」に改めたい。ネイティブの発音をまねしようとすることで、音を細かく聞くようになる。

「この母音ってこんなにはっきり発音するのか」「逆にこっちの母音はほとんど発音しないんだな」「ここはつなげて読むのか」「この単語は本当にささっと読んでしまうんだな」「ここで少し間を作るのか」などと。そうやって分析的に聞く習慣をつけ、自分の声を客観的に聞いて手本とのギャップを埋めようとすることで、英語の音の特徴を頭と体で覚えることができ、これによって音を正確にキャッチできるようになったのだと思う。

つまりは英語の音が耳から勝手に入ってきてくれるのを待つのではなく、こちらから英語の音に近づこうとする作業だと言える。


時々「いきなり映画の音読ができたぐらいだから元々力があったのだろう」などと言われることがあるが、それは違う。学生時代にちゃんとやっていたという人は、単語・文法・そしてリーディングの基礎力という点ではアドバンテージがあるが、シンクロ読みは昔やっていたこととは別物だと思ったほうがいい。

完全なカタカナ発音からのスタートで、どうやっても追いつけずに本当に泣きながら音読を重ねた。5~6回トライしてみて、こりゃだめだってやめてしまう人も多いと思う。そこでくじけず最後までやり抜いたというだけ。これについては四の五の言わずに、ひたすら回数を重ねられるか、そこが大きいと思う。

ただ、どうして自分の場合あれほど大変だったかと言うと、単に映画のように負荷が高すぎるものを選んだから。もっと負荷の低いもの(大抵のものはそうだ)で挑戦するといいと思う。


ここで音読トレーニングについてまとめておきたい。この流れで進める。

ディクテーション:音を繰り返し聞いて、それをノートに書き取る。とても面倒くさいが、これによって「英語の音」と、なじみ深い「文字」とを結びつけることができた。単語や表現なども、実際に「書く」ことで覚えることができる。聞くだけ、読むだけでは流れていってしまうところ。何より大きかったのは、英語独特の「音の変化の法則」を学ぶことができたこと。このつづりをこう発音しているのかと「驚く」という体験。 

シンクロ読み:手本の音声を聞きながら、それに重ねるようにして読む。細かいところまでマネしようとすることで、音を分析的に聞くようになる。自分の声とのギャップをどう埋められるかを考えることによって、音をきっちりとらえられるようになる。ディクテーションで驚いたことを、自分で再現しようと努める段階。最も難しく、もたらしてくれるものも大きい。
 
シャドーイング:音だけに集中し、一瞬遅れてついていく。本来音は一瞬で消えてしまうが、直後に繰り返すことによって短期的に記憶に残すことができるようになる。これを極めると、「え、今何言ったんだっけ」というときに記憶からそれを引っ張りだすこともできるようになる。シンクロ読みで学んだことを、意識せずともできるようになることを目指す段階。

以上全てが聞き取りの力(特に音をしっかりととらえる力)を鍛えるのに大いに役立つ。難しいという方は、一つの文を丁寧にし仕上げることから始めてもいいと思う。


このエントリーをはてなブックマークに追加


.01 2011 英語を使えるようになるために必要なこと comment0 trackback(-)
 HOME 

現在「3ヶ月でTOEIC920点までの道のり」を無料でプレゼント中です!

メールアドレス

プロフィール

中島正博

Author:中島正博
塾で中高生に国語を教えていたが、33歳の時に一念発起して英語の勉強を開始し、3ヶ月間の猛特訓でTOEIC920点を取得。

このブログでは自身の経験を元に、英語を話したくても何も口から出てこない、ネイティブの話を聞いてもちんぷんかんぷんという「ゼロ」の状態からどうやったら「1」までたどりつけるのか、その方法についてお伝えしています。

資格:英検一級 TOEIC980点 

英語独学ガイド
大人のやり直し英語部 部長

メールはこちらまで

著書「たった3ヶ月で920点を取った私のTOEIC TEST最短攻略法」(明日香出版社)

hyousi.jpg

全記事表示リンク

独学で英語を攻略するために

amazon

Google PageRank

RSSに追加

ブログ検索