ー前回からの続きです。
TOEICがああいうスタイルをとるのは、運営会社であるETSが、「限られた時間内に大量の情報を処理する力が、英語を使えるようになるために欠かせない」と考えているからだと思います。
実際の会話の場面では、相手が話す英語を聞き取ってその意味を理解し、それにどう対応するか考え、言いたいことを英語にして、それを適切な発音で口から出す、のように一つ一つが物凄く負荷が高い作業を、限られた時間内にこなさなくてはなりません。
TOEICで四つの選択肢から選ぶどころじゃない、遥かに大きな負荷がかかるわけです。だからこそ、あれぐらいのスピードと量をこなせないようでは、会話はおぼつかないということなのでしょう。
実際には、あのテストに対応できても、話すのはまったくだめという人が山ほどいて(僕もそうでした)、今はアウトプットの力を測るためのTOEIC SWテストが別に作られましたが、でも逆は言えるはずです。英語が使える人なら、つまりきちんと聞き取れて話せる人なら、あのテストには余裕で対応できると。
そう考えると、現時点で英語が使えないという方は、あのテストに対応できるようになるところを目指すことで、使えるところに近づけると言えると思います。
あれに対応できるということは、少なくとも英語力の土台であるインプットの力と、会話で使うために欠かせない「処理速度」に関しては、水準をクリアーできているということですから。
スピードを上げろと言われても、ただ「速く」では、どれぐらいを目指していいかわかりませんよね。具体的な目標があることで、それに向けて頑張るということが可能になるのです。
自分に何が足りないのかということが、スコアから客観的にわかるあのテストを、使えるようになるための「手すり」として利用するのが、賢い利用法だと思います。
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