英語独学虎の穴  大人になってやり直す人が、英語を使えるようになるために知っておきたい四つのこと 4

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大人になってやり直す人が、英語を使えるようになるために知っておきたい四つのこと 4

4、ハードワーク

結局ここに尽きる。

以前、「どうしてもTOEICで900を取りたい、どうしたらいいか」と知人に尋ねられたので、現状をよく聞いた上でやるべきことを細かくアドバイスしたら、「要するに無茶苦茶努力しろってことね」と一言で済まされてしまい、さすがに「俺の時間を返せ!」と襟首をつかんでしまったことがあった。でもそりゃそうだろう。

今までの人生で、何も努力せずともなんでもすぐにできた、しかも他を圧倒するような結果を苦もなく出してきた、他の人がなんで苦労してるのかわからないっていう人ならともかく、だって本当に努力しないで身につけられる方法が存在するなら、いまだにこれほど沢山の人が英語を使えるようにならずに困っているわけはない。

英語の勉強を再開しようとしたときに考えたことがある。それは、「英語が使える人の多くは、学生時代からずっとコツコツと英語を続けてきている。そういう努力から散々逃げてきておいて、後からのこのこ入ってきて、ちょこちょこっとやって、おいしいとこだけゲットするなんて、そんな都合のいい話はないだろう」ということ。

自分にそんなセンスがないのはそれまでの人生で十二分にわかっていたし、しかも長いブランクの後、大人になってからやろうというのだ。母国である日本語に囲まれた、英語学習にとって有利とは言えない環境の中で。簡単にいくわけがない。

だからとにかくハードワークしかないと思っていたし、楽な文句は一切信じなかった。そしてそれは正しかったと思う。


でもこれは根性論でもなんでもない。スキルの上達ってそういうもんだろう。

脳科学者の話を自分でもわかるように整理すると、脳の中には思考や行動をつかさどる無数の神経細胞があって、それらは電線のようなもの(神経繊維)で結ばれている。

例えばある行動をするのにAB二つの神経細胞を使うとき、それらを結ぶ電線に電気が流れることによって二つの神経細胞間で情報は伝達される。面白いのは、学習をすることによって、その電線に電気が繰り返し流されることとなり、神経繊維が太くなっていくということ。

そうやって電線が太くなることによって神経細胞と神経細胞がつながりやすくなり、脳の中を情報が通りやすくなる。最初はぎこちなかった動作がスムーズになるのはこういうことが脳の中で起こっているからなんだろう。つまりある動作を身につけるにはそれを反復することで電線を太くしていくしかないということ。

そこに根性なんかが入り込む余地はないぐらい、ガッチガチの科学的(物理的?)な現象だということだ。


今までできなかったことをできるようにするということは、神経細胞同士の新しいつながりを作ること、そしてそれを太くしていく作業だと言い換えられる。

例えば「r」の文字を見て、それに見合う音を出すぐらいのレベルのことだって、目でとらえた文字情報を、脳の中のそれににまつわる情報と瞬時に結びつけ、その発音に必要な筋肉をタイミングよく、しかも適切な力加減で動かしながら発声するという、色んな神経を同時に使わなくてはならない複雑な作業だ。

さらにこれがリスニングをしていて、「音を聞いて、その音が表す単語を頭の引き出しの中から、意味などその単語にまつわる情報と共に一瞬で検索して取り出し、さらに前後の単語と合わせて文として全体の意味をとっていく、その上相手の言うことに対してどう返答しようかと考えて、それを英語にして口から出す」、なんてレベルになったらその大変さはもう想像を絶する。

こういう複雑なことをスムーズにできるようにするということは、これらの動作に関わる、気の遠くなるような数の電線を太くするための作業をしなくてはならないということだ。

特に「使える」ようになるためにはここが大切になる。それは「九九」や自転車に乗れるようになるプロセスと同じで、いちいち考えずともできる「オートマチック」なところを目指す必要があり、これを達成するにはもうひたすら反復するしかないのだ。それも圧倒的な量を。そうなるとどうしたってハードワークが必要となる。


人間の遺伝的な能力にはそれほど大きな差はないと証明されているのだそうだ。だとすると違いを生むのは、物事に対する取り組み方、特に「ここぞというときにハードワークを厭わないかどうか」というところになるはずだ。結局ここを受け入れられるかどうかが、英語が使えるようになるかどうかを決めると思う。

そしてハードワークをするためには、「英語を本気で身につけたい」と心から思っている必要があるだろう。だからこそ自分に問うてほしい、「何のために英語を身につけたいのか」と。それによって何を得たいのか。真剣に。

それはこれからかかるであろう、莫大な時間とエネルギーのコストに見合うものなのか。だらだら時間さえかければいいというものでもないが、どうしたって時間がかかってしまうものだから。あなたの時間は決して無料ではないだろう。それを捧げる以上、それはどうしたって費やすべき「コスト」であると意識する必要がある。

自分が英語を身につけることによって得られるものが、これから必要となるコストに勝っていると、少なくとも自分の中で確信できないと、そんな努力はハナからできないはずだ。もし確信できないなら、今のあなたに英語は必要ないのかも知れない。


一つ頭に置いておいてほしいのは、「自分が捧げたことが、いつかリターンとして返ってくる」ということ。中途半端に取り組めば、中途半端な結果を手に入れることになる。大抵の場合、途中でやめてしまうことになるだろう。

そして中途半端に取り組んで挫折というパターンを繰り返していると、自己肯定感を下げてしまうことになる。自分がそうだったからよくわかる。そうなると何をする時にも「どうせまたいつものようにうまくいかないんだろうけど」と思いながら取り組むことになる。そういう予感は恐ろしいほどよく当たる。

さらにこれがもし全力を出した結果の挫折であれば、それまでの自分を顧みて生まれ変わる大きなチャンスとなり得るが、そうでなければ「やっぱり自分はだめな人間だ」という気持ちを強化するだけとなる。つまり本気で取り組まなければ、自分に変革をもたらすような挫折だってできないということ。

でももしここで本気で取り組んで、上達を感じるところまでたどりつけたら、これから先、真逆のメンタリティーで何事にも当たれるようになる。つまり「英語のように大変なことでうまく行ったんだから、これだって当然うまく行くだろう」というスタンス。この違いは人生に大きな違いをもたらすだろう。

だからどうか本気で取り組んでほしい。自分史上最高の本気で。


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.06 2011 英語を使えるようになるために必要なこと comment2 trackback(-)

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poly
今日はじめて訪れました。
とても面白そうな記事が沢山、、じっくり読ませていただきます^^

私は22歳ですが、将来英語を使って仕事をしたいと思っています。
今の実力はまだまだですが、目標はたかーく設定しています。

ブログにも公表しているのですが、達成できないよ、と思われているかもなーなんて考えます。
でも、継続は力なり!ですよね!

更新楽しみにしています^^
2011.05.10 13:34
中島正博
はじめまして。

> 私は22歳ですが、将来英語を使って仕事をしたいと思っています。
> 今の実力はまだまだですが、目標はたかーく設定しています。
> ブログにも公表しているのですが、達成できないよ、と思われているかもなーなんて考えます。

そうやって目標を持って頑張ってるなんて素敵じゃないですか。
人がどう思おうと関係ないですよ。夢を実現できるように頑張って下さいね。
2011.05.11 09:48

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Author:中島正博
塾で中高生に国語を教えていたが、33歳の時に一念発起して英語の勉強を開始し、3ヶ月間の猛特訓でTOEIC920点を取得。

このブログでは自身の経験を元に、英語を話したくても何も口から出てこない、ネイティブの話を聞いてもちんぷんかんぷんという「ゼロ」の状態からどうやったら「1」までたどりつけるのか、その方法についてお伝えしています。

資格:英検一級 TOEIC980点 

英語独学ガイド
大人のやり直し英語部 部長

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