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あしたのためのその170 「
既知情報」
付箋(ふせん)を多く貼ればいいとは言っても、
同じ次元のもの同士は避けるようにすることが大切です。例えばある単語に意味が二つ以上あるときって、すごく覚えにくかったりしません?あれは「意味」という同じ次元にあるものをいっぺんに覚えようとするために、それぞれが記憶の邪魔をし合うのです。
ですから
次元の違うもの同士を、つまり例えば「意味」を覚えるのであれば「発音」「品詞名」「どんな文脈で使われていたか」などバラバラのものを組み合わせれば、それぞれが記憶を邪魔することもないため、それほど苦労なく覚えられるはずです。
最初は一つの単語に対して一つの意味を覚えれば十分です。それを先に定着させて自分の中で「
既知のもの」になったら、今度はそれを足がかりに新しい意味を覚えるほうがスムーズにいくと思います。
また、ある単語を覚えるときに「類義語」や「対義語」の付箋を貼るときは、それらが
すでによく知っているものである必要があります。もし未知のものであれば、「新しい単語を覚える」という負荷の高いタスクを新たに加えるだけでなく、前述の記憶の干渉も加わるため、普通よりはるかに難しくなります。ここは欲張る必要ありません。
このように、何かを覚えようとするときに
既知の情報と結びつけるというのは、記憶に残すための大切なキーワードの一つですよね。少々無理やりにでも、自分にとってなじみの深いこととくっつけて覚えるようにすると、忘れにくくなるはずです。でもこれ、何かを覚えようとするときに、誰でも無意識にやっていませんか?
例えば「assiduous」という単語を覚えるときに「意味は(勤勉な)かぁ、確か「diligent」もそんな意味だったよな」というように、もともと知っているものに結びつけることで忘れにくくするということを。
そしてこうやって覚えると「assiduous」と「diligent」の間には
ネットワークが作られますよね。「assiduous」を言おうとして出てこなかったら「diligent」で代用するということも可能になります(なじみ度の高い単語のほうが当然出てき易いです)。
さらにすでに「diligent」の対義語として「lazy」や「idle」を知っていれば、それらの単語との間にもまたネットワークができます。
こうして出来た
単語同士のネットワークが強ければ強いほど、記憶に深く刻まれ忘れにくくなります。
続きます。
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