英語独学虎の穴  文の構造理解 前編

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文の構造理解 前編

あしたのためのその145 「英文解釈教室

このブログは基本的に僕のたわごとが中心ですけれども、ここからはしばらくたわごと度が増すことをご了承ください。

ここまで書いてきた文法というのは「比較」や「仮定法」など、表現を豊かにする文法技法を指します。ただ、意外と多くの方がその前提である文の骨子をなすもの、つまり構造の理解に穴があるように思います。皆さん5文型を憶えていますか?

とは言っても5文型については僕はえらそうに語る資格はないかもしれません。恥を忍んでお話しますが、実はつい何年か前まで文型の判別ができませんでした。それどころか「目的語」と「補語」の違いさえも知りませんでした。もちろん言葉としては知っていましたがそれが何を指すのかそしてその必要性も。

5文型については確か高校一年の最初の頃に、英語の先生が急に説明し出したことを憶えています。文型の種類を一通り教えられ、これは何文型か答えろと言われ、それがなんのために必要なのかもわからないまま機械的に問題にだけ答えていました。今まで使っていた言葉に急に「補語」だの「間接目的語」などと名前をつけられて、とても違和感を覚えたものです。

しかしそれも一年の中間試験までで、それ以降先生は文型について言及することはありませんでした。結局あの時間はなんだったのだろうと思いました。指導要綱に含まれていたから形だけやったのでしょうか。

その後も「補語」などの言葉はしばしば参考書などに現れましたが、無視しても困らないぐらいの程度でした。困ったのは大学受験を迎えたときです。僕が学生の時代は伊藤和夫先生の「英文解釈教室」が受験生のバイブルとして崇められていました。

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伊藤 和夫 (1997/06)
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僕も流行に乗り遅れまいとこの本を買いました。「英文解釈教室」は英文を細かく分析し、全ての文に対し論理的な説明を与えようというものでした。そしてその説明は僕が避けてきた文法用語のオンパレードだったのです。でも文法用語に暗かった僕は「補語がどうたら」という解説はわかりませんでしたし、読もうともしませんでした。

ではどう使ったかと言うと全部例文を訳したのです。そして自分の訳が間違っていたら「ふーん、そう訳すのか」と頭に入れるようにしたのです。もちろん何度も繰り返して(当時からやり方は変わってません)、訳せないパターンがないようにはしました。

文型に分類することはできませんでしたが、訳し方が単語の並び方によって決まり、そのパターンが何通りかあることは感覚的につかんでいたのだと思います。もしかしたらある意味、子供がするように英文法を「習得」しかけていたのかも知れません。

あの乏しい英語の学習時間を考えるとそれは考えにくいですが。いずれにせよ僕は本当の意味で、あの本の素晴らしさを知りません。

続きます。

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.29 2007 文法苦闘編 comment9 trackback0

comment

かいちゃん
30年以上文法書などをまじめに読んだことがないので、私の文法知識は必要最小限の程度ですが、今回の5文型について「読む」という観点から私の考え方をご紹介させていただきます。英語の虎ファンの方々にご参考にしていただければ幸いです。

文法は機能面から見た場合、以下の2つに大別できると思います。

1.文の内容に関する文法
動詞の時制、助詞、比較級、各品詞、仮定法、態 etc.

2.文の構造に関する文法
5文型、関係代名詞、不定詞、動名詞、分詞構文、句と節

読むという観点から言うと、この中でもっとも重要なのは5文型です。

以前、当方のブログで本の読み方を紹介したことがありますが、本を読む場合にもっとも大切なことは、細かなところにこだわらずに本のエッセンスを捉えることであると述べました。

これと同様に文章単位でもエッセンスを捉えることが大切です。そしてこの5文型こそが文章単位でのエッセンスです。5文型を意識して文章を読むことにより、より速くより深く内容を理解することができます。

例を挙げて説明しましょう。以下は私が最近読み始めたアル・ゴアさんの「不都合な真実」のイントロの一節です。

①I first learned about the Earth's vulnerability to human hands from my mother. ②When I was fourteen, she read a book called Silent Spring by Rachel Carson. ③She thought its message that human civilization now had the power to seriously harm the environment was so important that she read it to my sisiter and me. ④The book's lessons made a huge impression on us. ⑤The way we thought about nature and the Earth was never the same again.

1文目は I first learned まで読んだ時点で、SVOの構文であることがわかりますので、次に目的語が来ることを予期します。そして the Earth's valnerability が出てきたところでこの文章のエッセンスをつかんだことになります。この文章でもっとも重要なことは、I + learned + Earth's valverability です。「私は地球の傷つきやすさを学んだ」ということが1文目でもっとも重要なことなのです。初めの部分に出てきた first(初めて)や、あとから出てきた to human hands(人間の活動に対して)や from my mother(母から) は、SVOの追加説明として軽く捕らえます。

2文目は When I was fourteen, という従節から始まっているので、次により重要な主節文が来ることを予期します。そして続いて she read a book とSVOの構文がそのまま来ますので、この時点でこの文章のエッセンスは捕らえました。この文章でもっとも重要なことは、彼女(母)は一冊の本を読んだ、ということです。When I was fourteen(私が14歳の時)は she read a book のイントロとして軽く捕らえます。また called Silent Spring by Rachel Carson(レイチェル・カーソンによる沈黙の春と呼ばれた)は、 a book の補足説明として軽く捕らえます。

3文目は、She thought its message まで読んで、S+V+O か S+V+(that節)のいずれかであることを予測します。its message に続いてthatが来たので、おそらくthat以下はits messageの補足説明であろうと推測しながら読み続けると、human civilization now had the power to seriously harm the environmentまで来て、that以下の一文が完了するので、ここまでがits messageの補足説明とわかります、そしてようやく was so important が現れて、この文章が S+V+(that節)であることが判明しました。この文章のエッセンスは、She thought(that) its message was so important (彼女はそのメッセージは非常に重要だと思った)ということです。human civilization now had the power to seriously harm the environment(人間の文明が今や自然を深刻に傷つけてしまう力をつけてしまったこと)は its message の補足説明としてとらえ、 that she read it to my sisiter and me(彼女は姉や私に読んで聞かせた)は、so important の補足説明として軽く捕らえます。

長くなってしまったので、4文目5文目を省略しますが、このように5文型を意識しながら文章を読むと、より速くより深く内容を理解することができます。参考にしてみて下さい。

次いでながら以下に、イントロの和訳を書いておきます。

①(私は)初めて人間活動に対する(地球の弱さということについて)母から(学んだ)。②私が14歳の時、(母は)レイチエル・カーソンの沈黙の春という(一冊の本を読んだ)。③(母は)人間の文明が今や自然を深刻に傷つけてしまう力を持ってしまったという、(その本のメッセージが)(あまりにも重要だと思った)ので、姉や私にもその本を読んで聞かせたのである。④(その本の教訓)は私たちに(強い印象を与えた)。⑤私たちのこれまでの自然や地球に対しての(考え方は、もはや同じではあり得なくなってしまった)のである。

英語の虎さん、
ブログ・ジャックしてしまいました。お許し下さい。

ところでマックの従業員ににらまれながらも、我々のためにいつも貴重な投稿をありがとうございます。
2007.06.30 14:07
goblin7
はじめまして。○○年ぶりに本気でやり始めたところです。このブログもつい最近知って一気読みしてしまいました。発音やリダクションのあたりはとても参考になってます。
文法は得意でした。5文型も受験時代は、文を腑分けして正確に意味を把握するのに、有効だと思ってました。実際、読んだ文の構文が見えれば、意味が取りやすかったのです、当時は。
ところが、半年の滞米経験で一応話せるようになった今は、会話でも読書でもまったく5文型とは無関係な自分がいます。文法を思い出すのは、仮定法現在、それも複文が出てきた時だけ。あの奇妙な動詞の原形が気になってしまう時だけです。
そして5文型に対しても、「あれは単に動詞の種類による構文を並べて見せただけで、要は、動詞の違いってだけ」という感覚です。さらに思うのは5文型よりも「動詞の種類(意味)」によって(なかば必然の結果として)できる構文を練習した方が役に立つのではないかな? と思います。つまり構文による分類ではなくて、動詞による分類の方が実用的では無かろうか、と。この方が自然ですしきっと身に付けるのも楽じゃないかな。
2007.07.01 00:22
ASAKA
 私は海外生活をしたことはなく、実地の英語がどのくらいわかるのかといえば、心もとないのですが、goblin7 さんのおっしゃりたいこと、わかるような気がします。

 しかしながら、goblin7 さんは5文型の考え方に慣れきってしまったために、そんなことはもはや意識しなくてもわかるようになってしまったということではないでしょうか。

 そういう余裕ができてくると、今まではあまり意識していなかったものが意識化されてきて、そちらの方が大事だと思ってしまうということもありうるんじゃないかなと思いました。

 私の勝手な推測ですから、それは違うということであれば、ご容赦くださいね。
2007.07.01 21:05
YOJIRO
こんにちは
質問に答えていただきありがとうございます。虎さんの書いていたのを参考に音読を頑張らせていただきます。
2007.07.02 12:16
ビショップ
いつも楽しく読ませていただいてます。
今回の文型についてですが、私も文型にはあまりこだわる必要はないと思います。と言いますのは例えば、かいちゃんが説明されていますI first learned about の文型ですが、この場合learnは自動詞扱いとなり、自動詞は直接に目的語をとれないため前置詞を伴って目的語をとると言う原則によりaboutの前置詞を伴っています。従って文型的にはSV型となると思います。またabout以下は文法的には目的語ではなく副詞句扱いになります。I go to schoolでto以下は副詞句です。I first ~ の文を文法的に解釈するとlearned(学んだ)が大切でabout以下は補足説明と捉えることもできてしまいます。しかし文型の分類上はそうであっても、かいちゃんさんのおっしゃるように、エッセンスを掴むことがもっとも大切でabout以下を目的語として捉え、SVO型と捉えたほうがしっくりときます。ですから文型にあまりこだわらず、動詞の種類、動詞に伴う前置詞、意味程度を捉えていけば、それで十分ではないかと言う気がするのですが。
2007.07.02 13:34
かいちゃん
やっぱり英語の虎さんのおっしゃられるように、文型に関して賛否両論、いろいろな意見があるのですね。

ここで前回の私の考え方に補足させて下さい。(しつこいですか?)

ビッショップさんの言われるように、learn や go は自動詞なので、I learned about it や I go to school は、文法の形式上は The train has already started. と同じ、第1文型です。これが非常に文型の考え方を複雑にし、かつ実用性のないものにしています。

そこで思い切って、自動詞+前置詞のあとに、意味上の目的語が来るものは、すべて他動詞として考えるようにします。たとえば、go to は goto という一つの他動詞として、あるいは learn about は、learnabout という他動詞として扱うと、すっきりと5文型を使えるようになります。

goblin7さんの言われるように、この5文型は英語の初心者のころは、日本語に直すときに非常に役立つものです。ところが慣れてくると、たしかに意識しなくても読んだり書いたりできるようになります。実際に私が I first learned about the Earth's vulnerability to human hands from my mother. のような1文を読むのに要する時間は、1秒ないし2秒くらいです。この時、前回書いたように文型を意識しながら、ゆっくりと思考して読んでいるかというと、そのようには読んでいません。ただし5文型をまったく意識していないかというとそうでもないのです。

非常に説明が難しいのですが、こんな風にとらえていただけますでしょうか。

スポーツや武道には基本的な型があります。だれでも経験することだと思いますが、スポーツや武道は慣れてくると、型を無視した我流でも試合はできます。しかし、ここが一流と二流の分かれどころだと思います。一流のプロや武芸者ほど、型にこだわります。毎日この基本の型を意識しながら基本動作の練習をします。試合ではそれらの型を意識せずに、プレーをしていますが、普段の練習では基本の型をチックしたりします。

英語の文章を読むときも同じです。5文型を意識せずに読めるけど、逆にある時間に5文型を意識して直読直解の訓練をしてみるのです。そうすることによって普段の読書の時に、無意識に5文型が思考の中に入り、読解力が増すことに気が付きます。

私はやり直し英語を30歳から始めたとき、ボキャリノートというリーディング道場でいろいろな読み方を試しながら読む訓練をしてきました。その時にこの5文型も意識しながら常に朝稽古をしてきました。

この読む訓練の仕方は当方のブログ、「本当の読むということ」、「ブロックリーディングのすすめ」「ロングマンの使い方・その5」を参照下さい。

英語の虎さん、
またまたブログジャックして申し訳ありません。
2007.07.02 21:04
英語の虎
かいちゃんさま、文法講座まで開いていただきましてありがとうございます。

今日の記事でも書いておりますが、僕は5文型を使っての構文の把握を否定しておりません。むしろ、ずっとそういうことを無視し続けて、最近になってそのよさを知ったという日本人としては稀であろう体験を生かして、その有効性を伝えられたらと思っています。

でも一つ言えるのは、ある程度英語に慣れたからその説明が深く納得できたという部分はあると思うんですよね。恐らく高1の時点ではまだ習熟度が足りなかったのでしょう。使えるようになったものに説明を加えることでより正確に使えるようになるというか。ですからどの段階でこれに触れるかというのも大切になってくるのかも知れません。
2007.07.03 20:17
英語の虎
goblin7さま、はじめまして。コメントありがとうございます。

僕は全ての文法事項はしっかり学んだ後、すっかり忘れても使えるようになるべきものだと思います。忘れているけれど自動的にできてしまうというのが究極の姿だと。

おっしゃるように複文などの複雑な構造の文の把握のときに参照できるだけの知識が頭にあれば十分だと思います。その意味ではgoblin7さまの場合はすでに意識せずとも使えるレベルにあるのではないでしょうか。動詞の種類による分類であれ5文型であれ、困ったときに参照できる選択肢を持っておくのは有効だと思います。
2007.07.03 20:32
英語の虎
ビショップさま

文型にこだわりすぎる必要はないと僕も思います。ただ、そういう説明を毛嫌いする方もいらっしゃいますよね。必要に応じて参照できるぐらいの知識があれば十分なのですが、それさえもないという方が。

僕が言いたかったのは、一応の文法的説明ができるようにしておくと便利だよということです。構文がつかめなくて伸び悩んでいる方が、これを学ぶことで道が開ける場合もあると思っています。
2007.07.03 20:45

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中島正博

Author:中島正博
塾で中高生に国語を教えていたが、33歳の時に一念発起して英語の勉強を開始し、3ヶ月間の猛特訓でTOEIC920点を取得。

このブログでは自身の経験を元に、英語を話したくても何も口から出てこない、ネイティブの話を聞いてもちんぷんかんぷんという「ゼロ」の状態からどうやったら「1」までたどりつけるのか、その方法についてお伝えしています。

資格:英検一級 TOEIC980点 

英語独学ガイド
大人のやり直し英語部 部長

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