英語独学虎の穴  大人と子供

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大人と子供

あしたのためのその131 「習得と学習

具体的なトレーニング法の説明に入る前に、英語学習に対する僕の基本的なスタンスを説明させてください。

例えば日本語を勉強している外国人に、なんで「きれいだから」はよくて「美しいだから」はいけないの?と聞かれたとします。どう説明しますか?「違うものは違う」とか、「通じるから大丈夫」ではあまりにも不親切ですよね。

そこで次のように説明します。

「きれい」と「美しい」は意味は似ていますが、実は全く別の品詞に属する言葉なのです。「きれい」の正体は形容動詞で、終止形は「きれいだ」なのに対して、「美しい」は形容詞で、終止形もそのまま「美しい」となります。

理由を表す助詞の「から」には終止形で接続しますから、形容動詞の場合「きれいだ」+「から」で「きれいだから」、形容詞の場合は「美しい」+「から」で「美しいから」となるのです。

こうやって説明できる人は少ないかも知れません。でも説明できなくても日本人なら正しく使えますし、外国人が間違って使っていたら違和感を覚えるはずです。

このようなしち面倒くさいプロセスをいちいち経なくとも自然に使うことが出来る、これがネイティブスピーカーです。形容詞と形容動詞の判別などは一例に過ぎず、日々もっと複雑なことを自動的に、かつ大量にこなしているのです。凄いと思いませんか?

これは諸説ありますが、チョムスキーというアメリカの言語学者によると、人間には生まれつき「文法を習得する能力」が脳の中に備わっていて、生後数年間で母語の文法の大半を自動的に習得できるのだそうです。

上のような説明は中学校ぐらいであとづけで習うわけで、これを知ることでこの文法知識が使えるようになるのではありません。もちろんその説明によって知識が整理されて、正しく使えるようになるということはあるかも知れませんが。

ともあれこの「無意識のうちに身に着ける」ことを可能にするのが子供の言語習得能力です。

大人はこの点で子供に劣っています。ずっと触れているだけでその言語の文法的法則を無意識のうちに身に付けて、自動的に使えるようにはなりません。つまり僕たちが日本語を身につけたようなプロセスで英語を身につけるのは不可能なのです。

続きます。

今日も最後まで読んでいただきましてありがとうございます。次回は以上のことを踏まえて、では大人はどう英語を勉強していくべきかについて書きますので、また応援よろしくお願いいたします。
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.03 2007 文法苦闘編 comment15 trackback0

comment

YOJIRO
おはようございます。
やっぱり子供の力はすごいですね。僕も小さい時にもっと英語の勉強をしていればよかったと思う事が多々あります。次回も楽しみにしてますので頑張ってください。
2007.06.03 09:39
かいちゃん
まったく同感です。

以前当方のブログ記事、「ロングマンの使い方」でも紹介いたしましたが、私は30歳のとき、英英辞典を使って日本語をまったく思考から排除して、英語を英語のまま学習するという実験(暴挙?)をしたことがあります。つまりリーディングに範囲は絞られますが、ネイティブが子供の頃から英語を英語で習う擬似環境を作って英語を勉強したのです。半年間やりましたが結果は悲惨なものでした。単語があいまいにしか覚えられないのです。結局日本人が英語をマスターするには「日本語」が必要なのだということがわかりました。

現在、私はほぼネイティブなみに英文を読めるようになりましたが、読んだあとで書かれた内容を内在化するために思考をします。その時は日本語で考えます。そうしないと記憶が定着しません。

英語で考えることを提唱される方がいますが、日本人が英語で考えるということは果たして可能であるのか。可能であるならば、私はまだ到達していない境地です。
2007.06.03 11:57
セーナ
虎さん すごいです! 日本語の説明もできちゃうなんて ! と言うのも 日本語を言語としている私が、言うのも変ですが、 今日のブログで 例に出してくれたことで 再認識しました。 日本語の文法説明もできないもんだなぁ!と、でも 文法の説明ができなくても 日本語は話すことができます。 
聞いたことがあります。 8歳までは自然と言語 吸収する能力が人間には備わっているけれど、 それ以降はその能力は無くなってしまうらしいです。
なので 大人になってからの言語の習得は難しいということですよね!

この頃こんな難しいことだから 頑張り甲斐があると 感じています。
それも 虎さんのブログと出会って 確実な習得の道の矢印を見せてくれたからだと
思っています。
後は自分の努力次第!!!

 
2007.06.03 12:38
英語の虎
YOJIROさま

大丈夫です。子供と同じプロセスでは上達しないというだけで、大人には大人のやり方があります。次回以降そこに迫っていきますので、ご期待ください。
2007.06.03 21:56
英語の虎
かいちゃんさま、こんばんは。コメントありがとうございます。

やはりそうでしたか。僕は英語を学ぶにあたって最初から意識的に日本語を使うことにしていました。日本語を最大限活用して英語を学ぼうとしたのです。その辺りにつきましては、次回以降掘り下げてまいりますので、またお付き合いください。かいちゃんさまも同じであるということなら、説得力を持つこととなると思います。
2007.06.03 22:01
英語の虎
セーナさま

そうですね、言語習得の臨界期を過ぎた大人が子供のように無意識のうちに言語を身につけるのは無理でしょう。でも大人だって意識的に学習することで英語を上達させることは可能です。子供に負けていられませんよ。がんばりましょうね。
2007.06.03 22:09
haru
無理なのかどうか疑問視するときもありますよ。結局、形容詞がどうとか考えながら使うでしょうか?

結局のところ、"美しいだから"という表現は使わないのだということを知り、その経験に頼って"きれいだから"を選択するのでは?

これは赤ちゃんかどうかに関係せず、大人であっても同じだと思います。大人になっても知らない日本語は結構あるもので、それが出てきたときにいちいち辞書を開いて調べたりしないです。

大人になっても日本語は経験で使う、つまり赤ちゃんとおなじことをやっているので、英語でも同じようにできるのでは?
2007.06.04 14:21
ポルコ
どうもこんにちは!
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2007.06.04 18:44
かいちゃん
またまたコメントさせて下さい。

大人になってからも幼児と同じようなプロセスで言語が習得できるかどうかという問題に、ひとつのヒントを与える出来事があります。狼少女の話をご存知でしょうか?

ずいぶん昔の話になりますが、インドで狼に育てられた姉妹が発見されたことがありました。彼女たちは幼児のころに事故で両親を森の中で亡くし、狼に育てられたのです。10歳くらいになって村人に発見されましたが、彼女たちは生涯で十数の言語パターンしか覚えられなかったそうです。

おそらくセーナさんの言われるように、人間は8歳くらいまでは自然に言語を覚えるけれども、それ以降はその能力が失われるということがこの例から立証されているような気がします。
2007.06.04 21:13
haru
かいちゃんさんへ

否定的なことを言いたいわけではないので、一意見として軽く聞いてください。その狼少女の話はみたことがあります。

その記事を読んでいて思ったのですが、どれくらい、その少女は言語を必要としていたのでしょうか。

つまり、言語を必要としない世界で、10年間も過ごして、発見され、いきなり人間社会につれてこられたからといって、今からは"言語"を使って、意思を通わせることが大切だと認識してたのでしょうか。

それは、私たちが英語圏にいたとして、英語を使おうと意識しなければ、いくらそこに住んでいてもカタコトでしか話せないのと同じことだと思いませんか?
2007.06.04 23:24
かいちゃん
haru様

おはようございます。

このインドの狼少女の話をさせていただいたのは、単に大人になると、赤ちゃんのように自然に言語が覚えられる能力が失われるのではないかということを言いたかっただけです。

たしかにこの狼少女たちは言語を使って意思の疎通をする大切さを認識していなかったと思います。しかしそれは生まれてくる人間の赤ん坊も同じではないでしょうか。赤ん坊たちも生まれた時に、意思の疎通の大切さを認識していません。それでも自然に言語を覚えていくのです。

狼少女も赤ん坊も出発点においてはおなじなのです。しかしこの狼少女たちは言葉をほとんど覚えることができなかったのです。これはなぜか。ある年齢を過ぎると自然に言葉を覚える能力が失われるということなのです。

haruさんのおっしゃられるように、意識を持って言語を覚えていくという時点で、すでに我々は赤ん坊と同じように同じような過程で言葉を覚えていくことはできないということの証なのだと思います。
2007.06.05 07:16
英語の虎
haruさま

いちいち「これは形容詞」などと考えて使いませんよね。それがネイティブスピーカーの言葉の使い方です。ネイティブスピーカーは幼児期に母語を吸収して無意識のうちに使えるようになります。このプロセスがあるから何も考えずに正しく言葉を使えるのです。

でもすでに母語が確定してしまった大人はそうやって無意識のうちに言葉を吸収することはできない、だから外国語は意識的に学習しなくてはならないというのが僕の言いたかったことです。
2007.06.05 08:32
haru
かいちゃんさん他皆さんへ

確かにそうですね。その意見よくわかりましたよ。無意識に吸収できないという事実は確かに障害ですね。
2007.06.05 13:16
大石
こんにちは。楽しくみています。シンクロ重視で自分もやってみようと思っています。
さて、形容詞、形容動詞の話ですが、日本語を学んでいる外国人は、「きれいな」は「な形容詞」、「うつくしい」は「い形容詞」と学びます。
そもそも形容動詞なんてわけのわからない言葉は実用性のない学校教育文法だけですw外国人の友人がたくさんいるのですが、こういう乖離はなくしてもらいたといつも思っています。英語教育にしろ、国語文法教育にしろ、役に立たないものばかりにはため息しかでません。
2010.01.16 22:15
英語の虎 中島正博
大石さん、はじめまして。

これは「言葉で説明しようとするとこんなに複雑なことを、ネイティブはほとんど何も考えずにこなせる」ということの例として出しました。

後に僕も外国人に日本語を教える機会を持ちまして、i-形容詞・na-形容詞と区別しているのを知りました。「形容動詞」であれ、「na-形容詞」であれそれは名前に過ぎず、要は「形容詞」ときちんと区別できればいいということですよね。

コメントをありがとうございます。
2010.01.18 06:57

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中島正博

Author:中島正博
塾で中高生に国語を教えていたが、33歳の時に一念発起して英語の勉強を開始し、3ヶ月間の猛特訓でTOEIC920点を取得。

このブログでは自身の経験を元に、英語を話したくても何も口から出てこない、ネイティブの話を聞いてもちんぷんかんぷんという「ゼロ」の状態からどうやったら「1」までたどりつけるのか、その方法についてお伝えしています。

資格:英検一級 TOEIC980点 

英語独学ガイド
大人のやり直し英語部 部長

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