英語独学虎の穴  2011年10月

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ディクテーションから音読へ

以前もお話しましたが、意味がわからないものをどれほど聞いても、英語の習得には役立たないと言います。

ということは、聞き取りのトレーニングとしては、

①自分が対応できる速度で、かつほとんど(95%以上)が知っている単語で構成されている、理解できるものを聞くか、

あるいは、

②スクリプトをじっくり読むなどして意味がわかったものをしつこく何度も聞く、つまり「狭く深く」取り組むか、

そのいずれかのアプローチが有効であるということです。

前者には以前ここでご紹介した VOA Learning English や、それではレベルが高過ぎるという方は、中学の教科書(CD)を使うといいと思います。

後者の場合はスクリプトさえ備わっていればなんでも教材になります。


お伝えしているように、自分自身のケースでは後者のアプローチを選びました。

聞いても意味がわからないようなレベルのものを使い、まずはディクテーションをし、そこで音の正体を明らかにしつつ意味もしっかり取って、その上であれこれやり方を変えて一本にじっくり取り組むことで、聞き取れる「面積」を少しずつ増やしていくという方法ですね。


ディクテーションは、聞き流して終わらないための工夫です。聞き流さないどころか、これによって教材との関わりはかなり深められます。

せっかくここまで深めたわけですから、それをフルに活用したいものです。より関わりを深めるためにお勧めなのが、ディクテーションが終わったものを使っての音読です。

ディクテーションをすることで文の意味がしっかり取れている上に、音を集中して聞くことで、音の分析もできている。だからこそ音読の教材としてぴったりなのです。


ディクテーションをして、内容がしっかりわかったものを何度も繰り返し聞くというのも、もちろん力になります。

ですが、音読をはさむともっといい。

というのは、

「聞く」というのが、音が入ってくるのを期待して「待つ」作業であるのに対し、

「音読」は、こちらから音に「近づいていく」作業だからです。

ではどうして音読が、音に近づくことにつながるのか。


それをお話する前に、音読自体のメリットについてお話します。

以前もお伝えしたように、音読とは目から入った文字の情報を、頭の中に入っている音の情報と結びつけて、ふさわしい音を口から出すという、脳に大きな負担がかかる複雑な作業であるため、音読をすることによって脳を活性化することができると言います。記憶力が上がったりなどの効果があるんでしたよね。

つまり筋トレと同じように、音読によって脳を「鍛える」ことができるわけです。

これに伴い、ディクテーションもそうでしたが、音読もまた文字と音との結びつきを強めてくれます。

また、ここまでの人生でとにかく英語を声にして口から出した経験が少ないという方も多いでしょう。音読をして実際に英語を口から出すことで、喉や口の英語の発音のために必要な筋肉を鍛えることもできます。

あるいは声に出すことによって、前に戻ることはできず読み進めるしかなくなるため、頭からそのまま文の意味をとっていく練習にもなります。

何度も繰り返し読むことで、そこに使われている語彙・表現を覚えてしまうということもあるでしょう。

「ただ聞く」だけのほうがもちろん楽ですよね。声を出すというのは面倒くさいという方もいらっしゃるでしょう。疲れますしね。でも自分で声に出して読むことによって教材との関わりをより深めることができ、さらに以上のようなメリットもあるわけです。


ただし注意すべきは、元々がカタカナ発音の方の場合(自分もそうでしたが、日本で教育を受けた多くの方はそうだと思います)、自己流の発音のまま音読を繰り返すと、カタカナ発音がいっそう強化されて、それががっちり身に付いてしまう危険性があるということです。


こういうデメリットを避け、音読の効果を最大にするためには、ただ声に出して読むのではなく、「質の高い音読」を心がける必要があります。

では質の高い音読とは何か。

-続きます。

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.28 2011 やり直し英語術 comment0 trackback(-)

ディクテーション その最後に

ディクテーションについて、これでもかというほど書いてきました。

やろうという方は、ぜひここまでにご紹介したメリットを意識しながら取り組んで下さい。このためにやっているんだと。

念のため、以下にもう一度まとめます。これなんだっけというのは過去の記事で確かめてください。


1「英語の音に対するアンテナの強化」

2「自分の弱点の把握」

3「語彙の強化」

4「音と文字との対応の強化」

5「短期記憶の強化」

6「音に関する知識の増強」

7「文法知識の確認」

8「聞き取りの予行演習」

9「文の意味の深い理解」

10「上達の実感」


確かに時間はかかりますが、それを補ってあまりあるほどのメリットがありますから。


以前にもお話したように、リスニング力の高さとディクテーションの正解率との間には相関関係があります。TOEICのスコアとの相関も高いそうです。

つまり聞き取れる人ならしっかり書き取れるのです。ですから自分が本当に聞き取れているかどうかのチェックに最適でしょう。

反対に英語がまったく聞き取れないという人は、その最初の足がかりにぜひディクテーションを。まずは聞いて書き取れるところを目指しましょう。


上に挙げたメリットに加えてもう一つ言うなら、学生時代の積み重ねに関係なく、誰でもできるんです。これって結構大きいと思います。

例えば文法なら、過去どれぐらいちゃんとやったかによって、何を教材に使うかというところでかなり考えないといけませんよね。でもディクテーションの場合は、過去の積み重ねは関係ありません。

例えば僕のケースのように、いきなり映画のような最高峰の難易度のものを使ったっていいわけです。もちろんメチャメチャ苦労しますが。

初心者は何度も繰り返しつつ自分が聞き取れたものを書けばいいですし、上級者は基準を厳しくして取り組めばいいのですから。一文をそのまま覚えて書くなど、いくらでも負荷を高めることはできます。


ただし最後に一つだけ、ディクテーションに関しては「卒業」というべきレベルが存在するように思います。ある一定まではとても効果が高いですが、そこからはあまり変わらないというレベルが。

そうなったらディクテーションは卒業して、他のトレーニングに重点を移すべきです。まずはそこまでやろうというお話です。


ここまで書いてきたらさすがに7~8割ぐらいの方の心を動かせているんじゃないかという贅沢な夢を見ています(怖いから聞きませんが)。

あぁ何人の心に伝わっただろう。


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.21 2011 やり直し英語術 comment2 trackback(-)

ディクテーションのメリット ラスト

last but not least(最後だけれど、決して軽んじられない)←いくつか並べてきて、最後に大切なものを付け足す時によく使われます。

ディクテーションのメリットその10(すみません、一つずれていました)「上達の実感」

英語学習で成功するのが難しいことの最大の理由の一つとして、「上達の実感を得るのが極端に難しい」ということが挙げられます。この実感の乏しさといったら、他の習い事とは比べ物にならないほどだと思います。


すでにお話しているように自分のケースでは、リスニング力がほぼゼロと言っていいところから3ヶ月でリスニングセクションで495点中485点という、かなり聞き取れる「はず」のスコアを取りました。

しかしそれでも「聞き取れるようになった」という実感はほとんどなく、むしろ900超えてもこの程度なのかというがっかり感のほうが大きかったのです(恐らく900を超えたほとんどの方が感じられることだと思います)。それほど急成長していてもです。

これはどうしてかというと、人間は言葉というときにどうしても自分の母語を思い浮かべるからです。つまり「プロ級」に使える日本語が基準になってしまうわけです。日本語での聞き取りと比べて、あるいは日本語で話すことと比べてどうかという具合に。

そうなると、どうしたってささやかなでも出来るようになったことよりも、物足りなさばかりに目がいってしまうことになります。

例えばこれが楽器やスポーツなら、初心者の自分とプロとを比べて落ち込むということもないでしょう。でも言葉の場合は、なまじ自由になる母語があるために、それと比べがちです。他の習い事と比べて上達の実感を得ることができないのはこのためなのです。


せっかく努力しているのにも関わらず、自分が進歩しているという実感を感じることができなければ、普通は途中でやる気を失ってしまうでしょう。これこそが成功を妨げる最大の壁だと思います。

これがもし早い段階で自分が進歩していることがわかれば、努力が報われたことでモチベーションも上がり、その先も続けることができるでしょう。ですから英語学習を継続するために、できうる全ての手段を使って、上達の実感を得るための工夫をしなくてはなりません。

英語の勉強というと、どうしても勉強のやり方に目がいきますが、挫折しないためにどうすればいいかを知ることは、それ以上に大切なことだと思います。特にこれまでに失敗した経験がある方は、ここを無視したまま始めてしまうと、また同じことの繰り返しになる可能性があります。

ではそうならないためにどうするか。


自分の場合、「聞き取れるようになった」という実感はありませんでしたが、上達しているという兆候には実は気づいていましたこ。それは日々のトレーニングから感じられたことです。

一つは音読です。なにしろ勉強開始当時はバリバリのカタカナ発音でつっかえつっかえだったのが、初めて見るものでもずいぶんスムーズに読めるようになっていましたから。


そして上達を教えてくれたもう一つのものこそが、ここまでしつこくお話してきているディクテーションでした。来る日も来る日も毎日英語を書き取っていたお陰で、3ヶ月経つ頃には、何を聞いても、繰り返し聞きさえすれば90%以上は書き取れるようになっていました。

「聞き取れるようになった」という実感こそないものの、これらのことによって自分が着実に進歩していることははっきりわかっていました。だからこそ、その先も続けることができたのです。


毎日やっていればディクテーションの正解率は向上していきます。ここまでにメリットとしてお伝えしてきたように、音の変化のパターンが頭に入っていきますし、音と文字との結びつきも強くなっていきますから。

そしてより自分の上達をわかりやすくするための方法として、同じぐらいのレベルのものが並んでいる(できれば同じ人の声で録音してある)ものを使うといいと思います。以前ご紹介したVOAのニュースやTOEICの問題、NHKのラジオ講座などなど。

それで毎回正解率(正解数÷総単語数)を出すのです。こうして数字という目に見える形にして、その数字の向上を目指すわけです。一ヶ月、二ヶ月と続けるうちに必ず上がっていきます。これは自信になることでしょう。


また、ディクテーションのもう一つの利点は、ノートが自分の字で埋まっていくことです。自分の積み重ねが、形として目で見えるわけですね。

くじけそうな時にも、自分の字でぎっちり埋め尽くされたノートを見ることで、「ここまでやってきたんだから」と勇気づけられて、そこから先も歩き続けられることだってあるかも知れません。

このように色んな手段を使って、自分が歩みを進めていることを目に見える形でわかるようにする工夫は、学習を継続する上で本当に大切だと思います。ぜひやってみてください。


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祈再浮上!

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続々 ディクテーションのメリット 

今日はディクテーションのメリットをまとめて3つ。

その7「文法知識の確認」
その8「聞き取りの予行演習」
その9「文の意味の理解」

今度はジョブズのスピーチの字幕なし版を例に使います。0:54からのセリフ聞き取れるでしょうか? So why (   ) drop out? のカッコ内が聞き取りづらくありませんか?




こういう時にもちろんまずは音を手がかりに何を言ってるのか明らかにするのが原則ですが、何度か聞いて分からない場合は、音以外の要素、特に文法の知識を存分に使いましょう。

このケースなら、過去のことで一般動詞を使っていて、かつ主語は自分だから did I じゃないかな?というように。Why did I drop out? なら文としても成立しますし、文脈にも合います。前回の話とも重なりますが「ディド アイ」なんてわかりやすく発音してくれないわけですね。

しっかり聞き取れないけれど、なにか音が入っている。じゃあなんだろうという時に、自分の持っている文法知識をフル活用して、ここにこの単語が入るはずだというものを入れる。

これパズルみたいで面白いんです。しかもテストのためじゃなくて文法を実用レベルで使う練習にもなりますしね。こういうことを繰り返せば、知識として頭に入っている文法事項が、実戦で「使える」ものに変わっていきます。


実際の聞き取りのプロセスでは、上級者ほど、一瞬のうちに沢山の仮説を立てられるわけです。キャッチした音の情報を元に、自分の持つ知識を重ね合わせていろいろ仮説を立て、違っていたらその都度修正しつつ意味をとっていく。

ディクテーションで色々仮説を立てつつ全ての音を文字にする、これは上級者が一瞬のうちにやることを、時間をかけて行っていることになります。つまり聞き取りの予行演習になるわけです。

時間的な余裕が十分ある中でできないことは、時間的な余裕のない会話の場面ではできっこありませんからね。ディクテーションで時間をかけられるこの機会を利用して、ああでもないこうでもないと可能性を考える練習を積みましょう。


音を手がかりに、文脈や文法など全ての知識を使って答えの可能性を探るという練習。そしてこうしてじっくり取り組むことは、当然文の意味をしっかりとることにもつながります。


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さぁ今何位?

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ディクテーションのメリット 続き

ディクテーションのメリットの残りについてお話します。

ディクテーションのメリットその5
「短期記憶の強化」

「聞き取る」ためには音をキャッチするだけでは足りず、その音が表す単語を特定したり、意味をとったりという処理を行わなくてはなりません。そしてそのためには、キャッチした音を短期的に覚えておく必要があります。

英語を聞いていて、沢山音は聞こえてきたけれど、結局何も頭に残っていないという状態に陥ったことはありませんか?せっかく音をキャッチできたとしても、それが一瞬で消えてしまったらどうにもならないわけです。これが典型的な聞き取れないパターンです。

そしてこの力はトレーニングで鍛えることができます。ディクテーションをする際、聞こえたものを文字にするためには、短時間でも覚えておく必要がありますよね。これが短期記憶を強化する訓練になるわけです。

最初は単語一つ覚えて書くのがやっとだと思います。それだけでも何度か聞く必要があるでしょう。聞いたものを覚えておくというのが、慣れていない人にとってそれだけ負荷の高い作業だということです。

でも慣れてきたら単語二つとか三つというふうに、一度に聞き取って覚えておけるものを増やせるようになります。というより、そこを目指してください。

以前もお話しましたが、能力を向上させるためには負荷を少しずつ上げていく工夫をする必要がありますからね。

そして最終的にはセンテンス単位で。つまり一文聞いてそれを覚えておき、そのまま書くという具合に。これがラクラクできるようになれば、「覚えよう」とわざわざ意識せずとも聞いたものを記憶として残せるようになるため、リスニングはずいぶん楽になるはずです。


メリットその6「音に関する知識の増強」

個人的には、これが一番の利点じゃないかと思っています。

英語の聞き取りが難しい原因の一つに、ネイティブスピーカーが、こちらが期待しているように発音してくれないということがあります。

例えば下のジョブズのスピーチですが、開始から45秒のところで、" I dropped out of Reed College…" と言っていますが、英語の聞き取りに慣れていない方にとっては、of なんてほとんど聞こえないと思うんです。



カタカナ発音ではどれも同じぐらいの強さで「ドロップ アウト オブ」と発音しますから、初めてネイティブスピーカーがそれを発音するのを聞いたときには、自分の頭の中にある音とのそのあまりのギャップの大きさに驚くことでしょう。

でもこれだって、ただ聞くだけではすっと通り過ぎてしまうはず。ディクテーションしてみて答え合わせすることで「え~ここに of 入るの!」と驚くわけです。

こうしてショックを受けた経験があって、また他のところで同じように of がほとんど聞き取れないということがあったら、「もしかしたら、of ってはっきり発音されないことがあるのかも」という知識が自分の音の引き出しに入りますよね。

こうやって音に関する知識のストックを増やしていくわけです。

もちろんこういう場合、正確に書けなくたって大丈夫です。つづりがわからなければカタカナでもいいと思います。自分にはどう聞こえたか、その正体がなんなのか。え、あの音ってこれのことなの?と驚く経験、これが大切。それによって対応できる音のパターンが増えていきますから。


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.11 2011 やり直し英語術 comment0 trackback(-)

ディクテーションのメリット 

前回からの続きです。


ディクテーションのメリットその2
「自分の弱点の把握」

ディクテーションが何よりいいのは、書いたことが文字として残るというところです。

「英語が聞き取れない」では漠然としすぎていて、何から手をつけていいかわかりませんよね。

そして聞き取れないという人も、まったくゼロというわけではないはずです。ではどの部分が聞き取れていて、どれが聞き取れないのか。

書くことによって、自分が本当に聞き取れていないところがはっきりするわけです。音が変化しているところに対応ができないんだとか、そもそも子音が聞き取れていないんだなどなど。聞き流しているだけでは、永遠にわからないことでしょう。

もちろん弱点がわかるだけではなく、弱点がわかることによってその克服につなげることだってできます。こう聞こえたときはこう言っているんだと、その正体が文字でわかるわけですから。

そして逆に、聞き取れている「つもり」の人にとっても、ディクテーションをすることによって、本当にわかっているのかどうかが明らかになります。そういう意味ではシビアなリトマス試験紙のようなトレーニングと言えると思います。

ディクテーションは本当に古くから行われており、リスニング力とディクテーションの正解率との相関は認められているのだそうです。

ですから聞き取れる人なら、きちんと書き取れるはずですし、反対にきっちり書き取れるようになるところを目指すことで、聞き取れるところに近づくことができるということも言えるはずです。


メリットその3
「音と文字との対応の強化」

音と文字は言葉の両輪ですよね。しかし日本で英語教育を受けた方の中には(よっぽど発音に熱心な先生に当たらない限り)、ずっとカタカナ発音で通してしまったという方が多いはずです。

これは大切な両輪のうちの片方を「本物とはかけ離れた」形でずっと勉強してきたということ。

そして言うまでもなく、「音」は会話をする上で欠かせないものです。そこが欠けているわけですから、このままでは会話で使えるようになるはずもありません。

ディクテーションは音と文字とのすりあわせ作業でもあります。

音を何度も聞いて、それを文字にする。つまりあまり「なじみのない」英語の音を、学生時代さんざん使った「なじみ深い」文字とがっちりと対応させる作業だと言えます。文字の力を借りることで、音への習熟度を上げていくわけです。


メリットその4
「語彙の強化」

大学受験をされた方はかなりの数を単語を覚えたはずですが、どれほど単語の知識が頭に入っていようと、それがカタカナで入っていては、ネイティブスピーカーの口から発音されたときに対応できません。

ディクテーションのために音を繰り返し聞くこと、そしてそれを文字にすることは、つづりとしては知っている単語が本当はどう発音されるのかを知るチャンスでもあります(もちろんそのためにはスクリプトがあるものを選ばなくてはなりませんが)。

さらに耳から聞こえたものを実際に自分の手で書いてみることによって、記憶に強く刻まれるでしょうし(より多くの感覚を使ったほうが記憶には残ります)、答え合わせをすることで間違って覚えていた単語のつづりを修正する機会もあるでしょう。そうなるともっと印象はもっと強まります。

こういうプロセスを通じて語彙も強化できる、これも見逃せないメリットの一つだと思います。


前にもお話しましたが、どんなトレーニングをするにも、「これはこういう効果を得るためにやるんだ」と目的をはっきり意識しながら取り組むことで、効率は上がります。こうしてディクテーションのメリットを並べているのはそのためです。

ぜひこれらのメリットを意識しながらディクテーションに取り組んでみてください。


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.04 2011 やり直し英語術 comment2 trackback(-)

ディクテーションについて

よく日本人はLとRの音の区別ができないと言いますよね。実際に英語が聞き取れないという人にこの二つの音を聞かせてみると、両方の音で脳が同じ反応を示すそうです。つまりなんとなく聞き取れない気がするんじゃなく、本当に聞き分けられていないということ。

ところが生まれたばかりの赤ちゃんは、二つの音を聞かせたときに脳が異なる反応を見せるのだそうです。これは二つの音の区別がきちんとできているということを意味しています。大人にできないことが、赤ちゃんにはできるわけです。

しかしそうやって聞き分けられていたはずの音が、成長するに従って(生まれて数ヶ月で)聞き分けられなくなっていきます。

これは、その方が効率よく母国語を上達させることができるためではないかと考えられています。

母国語をできるだけ短期間で身につけるためには、母国語の音「だけ」に集中したほうがいいですよね。それ以外の余計な音は入ってこないほうがいい。このために母国語に関係ない音を排除するようになるのだろうと。

ともあれ、こうして母国語の習得のために日本語の音に集中するようになる結果、成人した日本人は、日本語にない音を正確に聞き分けることができなくなるわけです。つまりは日本語に存在しない音がきちんと(クリアーに)脳に届けられないということ。

きちんと届けられないものは聞き取りようがありません。こうして見ると、英語が聞き取れないというのは、極めて自然なことなわけです。


だからと言って、手をこまねいているわけにもいきません。英語を聞き取れるようになるために、なにか手を打たなければ。

その手段としてまず考えられるのは、当たり前ですが「英語の音に慣れる」ことです。

一般的に、日本で英語学習を受けた人は、本物の英語の音を聞いた経験が絶対的に少ないと思います(特に僕を含む、センター試験にリスニングが導入される前の方は)。

自分のケースでは、一学期に一度ぐらい先生が思い出したようにカセットデッキ(!)を持ってきて、ネイティブスピーカーの英語を聞かせてくれることがありましたが、日本人をびっくりさせようとして無理して早口でしゃべってるんだって思い込んでいましたから。それぐらい聞いたことがなかったということ。これで聞き取れるようになったら奇跡でしょう。

ですからまずは聞く量を増やす。

ただし、意味のわからないものをどれほど聞いたところで、英語の習得には寄与しないと言われています。映画評論家がものすごい量の(英語の)映画を見ても聞き取れるようにはならないように。ただ聞き流したって力にはならないということです。

そこで提案したいのが、「分析的に聞く」ということ。

ではどうしたら分析的に聞くことができるかというと、ダーッと聞き流して終わりにするのではなく、一つのものを繰り返し聞くのです。「量を増やす」というと、色んなものを聞かなくちゃいけないようなイメージがありますが、同じものを何度も聞くのだって、量をこなすことには変わりありません。

広く浅くではなく、狭く深くがキーワードです。

「聞き流し」では音は流れていってしまうだけですが、同じものの、同じ部分を繰り返し聞くことで、その流れたはずのものの正体を探るチャンスが得られます。

部分部分を集中して聞き、その正体を明らかにしていく。

さらにできれば聞き取ったものをノートに書くともっといいです。こうすれば、どの音が聞き取れて、どれが聞き取れていないかが証拠として残ります。

いわゆるディクテーションというトレーニングです。


自分自身は散々このトレーニングの恩恵に預かりながら、「とは言っても面倒だろうからなぁ」という遠慮もあってそれほど強くプッシュしてきませんでした(本では詳しく説明していますが)。でもやりましょう。だってこれ力になりますから。

一人でも多くの方に取り組んでいただくために、そのメリットをお伝えします。


ディクテーションのメリットその1

「英語の音に対するアンテナの強化」


聞こえたものを文字で書き取ろうとすると、なんとなくじゃだめですよね。このために音に集中せざるを得なくなります。聞こえなかったところは何度も一時停止と巻き戻しを使って聞き直す必要があるでしょう。

また、一度聞くだけでは通り過ぎて終わりだったものが、何度も繰り返し聞くことによって、その姿が明らかになってくるということもあると思います。言葉はおかしいですが、一瞬で通り過ぎたはずのものをとっつかまえて、じっくり「観察」することができるわけす。

こうして部分部分を取り出して繰り返し聞くという作業を通じて、馴染みがなかった英語の音に対して敏感になっていくはずです。そして「音に集中する」機会を継続的に持つことで、音に対するアンテナは着実に磨かれていきます。

もちろん最終的には、繰り返し聞かずとも、一発で音の正体を見抜けるようにならなければなりません。

でも何度も聞いてそれでもわからないようなものは、ネイティブスピーカーが話すスピードでわかるはずもありませんよね。ですから「英語が聞き取れない」という方は、まずはこの状況でわからないものをなくすところを目指してみてください。

特に英語の音に慣れていないという方にとっては、これが英語の音に「じっくり」向き合うことの第一歩になることでしょう。

また、英語は結構長くやってきているけれど、なかなか聞き取れるようにならないという方は、「なんとなく」で来てしまっている可能性があります。自分の弱点の洗い出しに大いに役立つと思いますので、この機会にぜひ。



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プロフィール

中島正博

Author:中島正博
塾で中高生に国語を教えていたが、33歳の時に一念発起して英語の勉強を開始し、3ヶ月間の猛特訓でTOEIC920点を取得。

このブログでは自身の経験を元に、英語を話したくても何も口から出てこない、ネイティブの話を聞いてもちんぷんかんぷんという「ゼロ」の状態からどうやったら「1」までたどりつけるのか、その方法についてお伝えしています。

資格:英検一級 TOEIC980点 

英語独学ガイド
大人のやり直し英語部 部長

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