英語独学虎の穴  2011年08月

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エピローグ

ここまでが、話せるようになるために自分がやったことです。細かい順番など実際とは異なっているところもあるかも知れませんし、言及し忘れたこともあるかも知れませんが、ほぼこういうプロセスだったと思います。

・まずは自分に関することを辞書を調べながら時間をかけて書く
・出来上がった英文を音読することで覚えてしまい、使える表現を増やす
・書くことに慣れてきたら、紙を使わずに頭の中で英文を作って発話する
・時間制限をすることでスピードを上げる努力をする
・発話力を高めた上で会話への対応を考える 

という順番。

まずは時間をかけてもしっかりと自分の言いたいことを伝えられるだけのアウトプットの基礎力を養う。その上でスピードを向上させつつ会話への対応を図るという流れですね。

途中でも書きましたが、「時間制限」をするところで大きな転換を強いられると思います。「全部を1から組み立てよう」から、「頭の中にあるものを活用しよう」へ。

すでに作ったことがある文の一部を使ったり、イディオムを散りばめるなど、知っているものを組み合わせるように。だからそこまでに、どれだけ多くの表現を頭に入れているかが勝負になります。

でもそうであってもやはり、自分で1から組み立てる練習は大切です。そうして実際に英文を作ってみる、さらにそれを暗唱することで、アウトプットで使える単語や表現が増えていきますから。

話せないとお悩みの方、ぜひ参考になさってください。


大切なのは自分の英語を客観的に見て、何が足りないのかを考えること。「組み立てるスピード」が足りないのか、「頭を使わずとも言えることのストック」が足りないのか、はたまた「時間稼ぎをするためのつなぎ言葉」を知らないのか、弱点を探してその課題をどう克服しようかとテーマを持って取り組む。

この力をつけるにはこうしたらいいんじゃないかと考え、思いついたことを実際に試してみる(もちろん十分な時間とエネルギーを注ぐ)。だめだったら原因を考えて改善策を探し、また実行する。

Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)。いわゆるPDCAサイクルというやつです。試行錯誤とは全部このプロセスの繰り返しです。


自分のことに話を戻すと、こうしてアウトプットの力を養った上で、勉強を開始してからの念願だった英検一級への対策を積み、幸運にも一発で合格を果たしました。

(英検一級対策については長くなるのでいちいち書きません。英検一級を受けようとする人なら各スキルの基礎力はすでに十分にあるはずですから、自分でどんどん試行錯誤すればいいし、そうすべきだとも思います。)

4月の時点で英語が話せなかった男が、その年の冬に英検一級に受かったのです。ここまで全て日本にいながら、独学でです。

33で英語を始め、そこに至るまで3年かかりました。あの「ただ映画を見ていた」時期など、大きく遠回りをした時間を省いてもっと早くからアウトプットの練習を始めていれば、一級合格までの道のりはもっと縮められていただろうとは思います。

でもTOEICもそうでしたが、最初から記録を狙っていたわけではなく、目的は「どうやったら使えるようになるかということを明らかにすること」でした。大人になってやり直し、何から始めてどう進めれば本当に使えるところにたどりつけるのか。なんとなくじゃなくて、着実に上達出来る方法を。

そう考えると、あの遠回りにも意味があったと思います。実際の経験があるからこそ、確信を持ってお話しすることができるということもありますし。

ーあと一回だけ続きます。

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.30 2011 アウトプット3 話せるようになるまで編 comment0 trackback(-)

「発話」から「会話」へ

※はじめてご覧の方へ

現在、どうやって英語を話せるようになったのか、自分の歩みを詳しくお伝えしています。ここまでのお話は、右下のカテゴリー内「オーストラリア滞在編」「コップに水を入れる作業編」に入っています。

また、「TOEIC攻略の手引書」をプレゼント中ですので、ご希望の方は右のフォームからご請求ください。


ー前回からの続きです。

すっと答えが浮かばない時のために、黙ってしまわないための「つなぎ言葉」が必要だと思ったというところまでお話をした。

ここで役に立ったのが、昔映画のセリフを書き取ったノートたちだった。それを見直して、言葉を言い出すまでの間を埋めるものとして使えそうなものを、セリフの中から抜き出して覚えていく。

Well, Actually, Let me see, How should I put it, To tell the truth, Honestly speaking などなど(最後の二つは使える場面が限定されるので注意)


例えばどうしても言葉が出てこないときは、これらを組み合わせて

Well....let me see.....um......how should I put this in English....

これをさも今アドリブで言っているような顔をしながら、独り言風に口にする。これで10秒は稼げる。まだ足りなければ Wow, that's a good question. を加えれば15秒。さらに I'll have to think about that.で20秒。これに um や well を散りばめれば25秒は確保できる。

こういうのは頭に入れておいて、口から自動的に出るようにしておく。そうすれば黙ってしまうことなく、この間を全部考えることに充てられる。とにかくできうる限りの手段を使って、「黙らない」ようにするわけだ。


そしてもう一つ忘れてはならないのが、「会話は一人でするものではない」ということ。

一方的に話す力だけを鍛えたってしょうがない(もちろんそれは最低限必要だが)、いかに相手を巻き込むか、会話とはそうして二人(あるいはそれ以上)で作り上げていくものだということ。

そこで有効になるのが、「あいづち」。日本語での会話だってそうだ。相手が話している間中ずっとだまっていたら、本当に興味があるのか心配になるだろう。相手の話を上手に引き出すためには、いいタイミングであいづちを打つことで、聞いていますよ、と示すことが必要。

もちろん英語だって同じ。だから yeah, oh yeah?, right, uh-huh, really? など、これらも自動的に出てくるようにしておく。タイミングの取り方はやはり映画を参考にする。使う頻度は日本語よりも少なめ、目は相手の目をきちんと見る、ワンパターンにならないようにローテーションで使うなど。

あいづちのネタに尽きたら相手の話に出てきた単語をそのまま口にするのも、「聞いてますよ」というサインになる。


もう一つ有効なのは相手に「質問」すること。

例えばネイティブスピーカーと話すとき、彼らは言ってみれば英語の語彙や表現に関する知識の「生き字引き」みたいなものなのだから、単語が出てこない時など遠慮なく聞く。そうして質問して助けてもらうことが、相手を会話に巻き込むことにもつながる。

そしてそれは、当然「自分が言いたいこと」を考える時間を稼ぐことにも役立って一石二鳥となる。

それと相手の英語がきちんと聞き取れなかったときに、ちゃんとそれを口にしてもう一度言ってもらうのも大切。Sorry, what was that again? など。Sorry? だけでもいい。十分に材料がないまま考えようとしたって黙りこんでしまうだけとなってしまうから。


オンライン英会話に参加するまでは自分の発話のことにしか関心が向いていなかったが(というかそれが精一杯だった)、あれ以来、あの乏しい体験を元に「実際の会話」の場面を想定し、そこから逆算して自分に足りないものを埋めようと試行錯誤したのだった。

ちなみにこれらのトレーニング、実は全部一人でやっている。話し相手を想像しながら。僕の妄想力がどれほどのものかわかっていただけるかと思う。


ー続きます。

あともう少しだけ続きます。
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.27 2011 アウトプット3 話せるようになるまで編 comment0 trackback(-)

残されたピース


ー前回からの続きです。

もう一つ意識したのは、話す時に単語ごとに発話するのではなく、なるべく「いくつかの単語のかたまり」ごとに組み立てていくということ。

これはオンライン英会話に参加してみて、他の参加者の話を聞くうちに、会話のスキルの低い人ほど単語ごとに話す傾向が強く、それはいかにも初心者丸出しで、聞きとるのがかえって大変だったという経験を持ったから。

自分の場合も、答えがちゃんと浮かんでいないときはそうなりがちだった。だから意識して単語単位でなく、かたまり単位で発話するようにした。頭の中でかたまりが出来たら、それを小出しにしていきつつ、かたまりを並べることで文を組み立てていく。


ただしやはりすべてのセリフをその場で組み立てていくというのは相当負荷が高い。ここで役に立ったのは、それまでに大量に作ってきた「頭を使わずとも言えること」のストックだった。

前にも少し触れたが、一度自分で作ったことがあるものは、その一部を状況に応じて変化させて(単語を変えて)使うということもできた。例の「英借文」というやつだ。その前に大量に覚えた「人が作った例文」はそのように使うことはできなかったのに。

自分で英文を作るためには、作ろうとする文に必要な文法知識をいったん消化しなくてはならない。文法の問題を解くよりも、さらに一段深い理解が必要になるということ。丸暗記ではなく、そうして理解のプロセスを経たものは応用も楽になるということなんじゃないかと思う。


このように手を替え品を替え「素早く話す」ための工夫をしつつも、やはり会話では言いたいことをひねり出すための時間が足りなくなることもあるだろうと思った。

考えてみると自分の場合、日本語でもそんなにスラスラ話すタイプではない。立て板に水というところからはほど遠く、じっくり考えながら話すほうで、なかなか言葉が出てこないことも多い。特に考えたことのないことを聞かれた時などはその傾向が強まる。

「ペラペラ」という音の響きに惑わされて、母国語ですらできないことをやろうとしていたわけだ。

そしてそのように会話の中で、聞かれたことに対する答えがすっと浮かばない時によくやるのが、「え~と、それはですねぇ」など意味のないことを口にしつつ、言葉が出てくるまでの間をつなぐということ。

英語でも同じだと思った。つまり沈黙を埋めるための「つなぎことば」を使うことで、言いたいことをひねり出すための時間稼ぎをすることが必要になるだろうと。


ー続きます。

長かった連載ももうすぐ終わりです。
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.24 2011 アウトプット3 話せるようになるまで編 comment0 trackback(-)

見切り発車


ー前回からの続きです。

「正しさよりもスムーズさを」と思ったのは、オンライン英会話に参加してみて、南米人のおおらかさ(間違えを恐れずにどんどん話す姿勢)に再び触れて、自分の中で「間違えたくない」という気持ちが強過ぎるということを再確認したため。

これについてはオーストラリアに行ったときに散々反省したはずなのに、その後の長い独学でまた「正確さにこだわり過ぎる」傾向が強まってしまっていた。

だからオンライン授業でも、質問に対する答えを頭の中で全部完成させてから、これならいけるとなって初めて口に出すというスタイルをとっていたのだった。

でも時間が限られた本当の会話ではこのやり方は通用しないだろう。それでは黙って考える時間が長くなり過ぎて、会話の流れは止まってしまうだろうから。


これはもっと後の話だが、後にカナダに行ったときに、多くの日本人をホームステイで受け入れてきたカナダ人と話す機会があった。その人は「日本人は食事の感想を聞かれただけで難しそうな顔をして黙ってしまう」と言っていた。

正しいことを言おうと頭の中で必死に考える、そうすることで長い沈黙が生まれる。これは会話に慣れていない日本人が英語を話すときの典型的なパターンと言ってもいいのではないだろうか。


もちろんこの時点でそういうことを知っていたわけではなかったが、自分の殻を破るために、あえて自分を南米人化させようと思った。いい加減とは言わないけれど、間違いを恐れずとにかく口から出すように。

そのためにとりあえず主語と動詞を決めてしまって、見切り発車で話し始めてしまう(というより「3秒」などの制限を作るとそうせざるを得ない)。

これを瞬間的に決めるのは本当に難しい。なにしろできる英文の全体像はここで決まるのだから。

でも一文でうまく言えなかったら、余った情報は後から他の文で付け加えればいいし、それでもだめだったら堂々と最初からやり直せばいい。そういう割り切りも大切。

言おうとすることを考えるために黙ってしまうのが一番まずいと思った。

だからむしろ頭の中の様子を見せてしまおうと考えたのだ。完成形だけでなく、その組み立てていく様子を。そうすれば黙ってしまうことはない。


ー続きます。

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.22 2011 アウトプット3 話せるようになるまで編 comment2 trackback(-)

スピードアップのために


ー前回からの続きです。

スピードを上げるためには、時間をはっきりと意識する必要がある。

そこで時計を見つつ、質問を思いついたら、設定した制限時間内に話し始めるという練習をすることに。最初は5秒、これで慣れたら3秒という具合に。

とにかく時間に追われながらという環境を作ることで、自分を追い込む工夫をするわけだ。


話し始めるまでの制限時間を厳守しようとすると、どうしたって時間がたっぷりあったときとは状況が変わる。色んな面で、これまでとはスタイルを一変させなくてはならなくなった。

最初にこれを言いたいと浮かんだことでも、それに必要な単語がぱっと出てこなければ、そこにこだわらずに自分が言える(もっと簡単な)言い方を探す。つまり本当に言いたいことよりも、パっと出るものを優先するということ。

昔どこかで、「英語がペラペラな人というのは、自分が言える言い方をすぐに探せる人だ」と聞いたことがあった。これはその通りだと思う。初級者は本当に言いたいことと実際に言えることの間に大きな差ができる。上級者はその妥協が少なく、本当に自分が言いたいをきちんと言える。
 

時間に追われる焦りもあって、できる英文の質は、時間があったときとは比べようもない。

ただ、これはリーディングのトレーニングでもぶつかった、「正確さとスピード」の問題だと思った。もちろんどちらもが理想だが、力が足りていないうちはそうはいかない。正確さを重んじると、言葉はすっと出なくなる。逆にスピードを重視すると、今度は正確さが落ちる。

正確さにこだわることは、「書く」ところで散々やってきたから、ここではそこに目をつぶって、スムーズさを優先しようと思った。いつかこのスタイルにもっと慣れたら、正確さに気を配る余裕も生まれ、作れる英文の質も上がっていくはず。


ただし、「正確さにこだわる」とは言ったが、ここで言う「正確」とは、あくまでも自分なりに英語のルールを踏まえて、辞書を引きつつ精一杯のものをという程度の意味。文法的には言えるけれど、ネイティブスピーカーはそんな言い方しないという不自然な英文も沢山作ってきた。これは仕方ないと思う。

不自然であっても、できうる限りルールに沿って作っているので、なんとか伝わるはずだと思っていた。もし伝わらなければ他の言い方で言い直せばいいとも。そう思えたのも「言いたいことを何通りかで書いてみる」などのトレーニングを積んだおかげだが。


そうやって不自然な英文を作ってしまうのが嫌だという人は、早い段階から自分が作ったものをネイティブに添削してもらったほうがいいと思います。


ー続きます。

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.17 2011 アウトプット3 話せるようになるまで編 comment3 trackback(-)

反応速度


ーお知らせをはさみましたが、オンラインスクールの話の続きです。

ただ、外国人の参加者を圧倒することで得ていたねじ曲がった喜びも、さすがに次第に虚しくなっていき、また、授業に対する物足りなさも募っていった。

最大の問題は、あまりにも参加者の数が多過ぎるということ。なかなか番が回ってこないので、考える時間はたっぷりあるものの、話すトレーニングにならないし、自分が答え終わったらあとは他人の英語(しかもかなり間違いだらけの)をただただ聞いているだけの時間が延々と続く。

色々な国のアクセントに触れる機会にはなっていたが、リスニングの練習になるとも思えない。これが物凄くムダに感じた。


それでも、参加してみることでいくつかの気づきがあった。特に必要だと思ったのが、「レスポンス」のスピードアップ。つまり、何かを聞かれてから話し出すまでの時間の短縮。

正直に告白すると、教師からの質問が出たときに「挙手」ボタンをあえて遅めに押していたのだった。考える余裕をできるだけ多めにとろうという姑息な動機から。

もちろんボタンを早く押すことで、そういう余裕のない状況に自分を追い込むということもできたし、実際に何度か試したが、そうすると「すでに作った英文を音読する」時のスラスラ像からはまた大きく遠ざかってしまった。

会話の場面を考えた場合、何かを聞かれて10秒も黙っていたら会話のスムーズさは失われてしまうだろう。だからこのレスポンスのスピードを大幅に向上させなければ。

でもそのためには一人のほうが効率よく鍛えられるんじゃないかと思った。なにせあの授業では、話す機会自体が少ないし。 


それでオンラインスクールは数回受けただけでやめてしまい、反応のスピードを上げる方法を自分であれこれと模索した。やっぱり独学が性に合う。


ではどうしたら反応のスピードが上げられるのか。

スピードアップに関して、過去に一つ気づいたことがある。これはリーディングの時の話だが、しばらくは英語で「楽しむ」ことに重点を置いて読んでいた。量をこなすことが速さにもつながるだろうと。

それで実際、結構な量の本を読んだ後に久々にWPM(1分間に読める単語の数→読むスピードの目安になる)を測ってみたところ、期待したほどの伸びはなかった。その後、またこまめにWPMを測りながらスピードを意識するようになってぐんと上がった。

つまり、ただ漫然と「早くしたい」と思っているだけでは、なかなか早くならないということ。スピードを上げるためには、実際にタイムを計るなどして「時間」の意識を明確にしなくてはならない。

これは何にでもあてはまると思う。当然、話す時の反応のスピードを上げる際にも。

続きます。


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.14 2011 今度こそ英語をものにするために comment0 trackback(-)

月刊 THE 21 にて

こんにちは、中島です。

ご存知の方もいらっしゃるかも知れませんが、今発売中の月刊 THE 21 9月号「社会人になってから英語を身につけた人はどのように勉強したのか」に、記事を載せていただいています。第二部の「TOEIC最適勉強法」がそれです。もし興味がある方はご覧下さい。

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(2011/08/10)
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大げさに聞こえるでしょうが、自分にとってTOEICは恩人のようなものです。

それは、英語を使えるようになるための道筋を教えてくれたという意味で。

初めてあの問題を解いたときは、ただただショックでした。リスニングは容赦ないスピードですし、パート4までですでにヘロヘロになった状態で待ち構えるリーディングは、解いても解いても終わりが見えないほどの問題量。それは学生時代に受けた英語のテストとはまったく違っていました。


あのテストに対応しようともがく中で、受験の頃の「じっくり正確に」モードから 時間的な余裕のない中で、「素早くざっくり意味をとらえる」モードに大きく転換する必要に迫られました。

でも今になってわかること、それはリーディング一つをとっても、「じっくり読めばわかる」レベルではとても実際には使えないということ。それではじれったくて、読んでいてストレスがたまってしまうからです。

スラスラ読めるようでないと、「ちょっと時間が空いたから読もうかな」とはなかなかならない。海外旅行中など、必要に迫られたときだけになりがちです。そうなると読む量も増えませんから、どんどん錆び付いていってしまいます。だから「使う」ためにはスピードの養成はもう必須なんだということ。


さらにパート3・4では、時間的な余裕のない中でリスニングとリーディングを両方やらなくてはなりません。いわゆるマルチタスキングというやつですよね。あれも最初にやったときは無茶なことやらしよるわと思いましたが、考えてみると会話の場面ではもっと厳しいことが要求されるわけです。

相手の話を聞き取って、それにどう返答しようか考え、自分の意見を英語にしつつ、それを口から出すと。それぞれが負荷の高いこれら沢山の作業を、限られた時間内にこなさなくてはならない。


英語を「使う」っていうのはこれぐらい厳しいもんなんだ、ここを目指すんであれば、学習者の側にすり寄って、消化しやすい離乳食みたいなものを与えている場合じゃない、最初から現実の厳しさを見せて、それに対応できるように努力させる、その契機を与えるのが本当の優しさなんだ。

テストの制作者の間でこういう話し合いが行われたかどうかは知りませんが、TOEICの準備を進めるうちに、スピードの大切さや、複数の作業をこなすことの必要性が見えてきて、なるほどと思いました。学生時代の勉強ではこういう意識が足りなかったのかと。だから使えるようにならなかったんだなと。


確かにあのテストで測れるのは、英語力のほんの一面でしかありませんので、スコアが高いからといって必ずしもその人が英語が使えるとは限りません。でも少なくともインプットの力は基準に達している、そしてそこからさらに上達していくための、つまり使えるようになるための土台ができていることの証明にはなるはずです。

また、学習者の視点から考えても、最初からインプットもアウトプットも両方だと大変だということもあります。インプットは英語力の根幹となりますし、あのテストに対応できるようになるためにそこを集中的に鍛えることで、「使える」ための道筋が開ける。

そういう意味で、インプットの力だけを測れる、しかも5点刻みで得点が出るのでモチベーションの維持にも使えるTOEICというのは、本当に便利なツールだと思います。

だからスコアに振り回されるんじゃなくて、使えるようになるための「はしご」として、ぜひTOEICを利用してください。


お伝えしているように、自分のケースではいきなり映画を教材に使って勉強しましたので、余分な苦しみを経験しましたが(それが力になったのも事実ですが)、最初からTOEICの公式問題集を使ったら、もっと直線的に、効率的に攻略できたとも思います。

その具体的な勉強法を詳しく説明するために作成したのが、「TOEIC攻略の手引書」です。Facebookページ大人のやり直し英語部にて現在無料で配布しておりますので、よかったらそちらもどうぞ。


…次回からまた連載に戻ります。

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.12 2011 今度こそ英語をものにするために comment2 trackback(-)

「TOEIC攻略の手引書」

このところまたTOEICの勉強法についての質問を頂くことが増えたので、「TOEIC攻略の手引書」を作成しました。これを現在勉強中の方にプレゼントいたします。

TOEICの各パートで必要とされるスキルを細かく分析し、それぞれを効率的に鍛えるためのトレーニング方法をご紹介しています。かなり時間をかけて作ったので、スコアアップに苦しんでいるという方にはヒントになろうかと思います。

大学受験レベルの知識がしっかり残っている方であれば、この方法で3ヶ月集中して取り組めば、900点超えも十分に可能だと思います。もちろん、中学レベルの知識さえ不安だという方に対しても着実にレベルアップしていくための勉強の仕方をお伝えしています。

読みたいという方は、Facebookページ「大人のやり直し英語部」へどうぞ。
.10 2011 今度こそ英語をものにするために comment2 trackback(-)

武者修行

タイプを経ずに、「頭の中だけで英語を組み立てて口から出す」というトレーニングをしばらく積むことで、一応「話せる」ようにはなったので、ここらで力試しをしてみようと思った。自分の力が一体どれぐらい通じるのか。

そこで利用したのがオンライン英会話だった。

そのオンラインスクールでは、月額5000円ぐらいで毎日参加できるという形。授業には世界各国からの生徒が常時7~8人ぐらい参加しており、さながら「ミニ世界会議」の様相を呈していた。

授業中は教師役のネイティブが色んなテーマに沿った質問を出し、それに対して参加者は「挙手」のボタンを押し、押すのが早かった順に自分の答えを言っていくというスタイルがとられていた。

一応レベル分けの試験を受けて、それを目安に参加するクラスを選ぶが、所詮文法だけのテストなので当てにならない。参加者のレベルはバラバラ。


積極的なのはやはり南米人(ブラジル・コロンビアなど)、それと中国人。そして彼らはボタンを押すのが早いだけでなく、よくしゃべる。

「夏休みの予定は?」と聞かれても、家族の事情や、去年の失敗談など聞かれてもいないことまで、どんどん放り込んでくる。たまに日本人もいるのだけれど、他の参加者の話す時間を考えてか、あるいは話すスキルがないためか、慎ましく必要なことを一文で答えるだけ。

ほとんど話さない日本人と、それとは対照的にペラペラと話し続ける南米人+中国人という構図。そう、それはまさにあのオーストラリアの英会話学校でのシーンと同じだった。

ただし、一つだけ違っていたことがあった。それは僕自身があの頃とは比較にならないぐらいアウトプットの訓練を積んでいたということ。


なにせここまでずっと一人でトレーニングを積んできていたので、「英語で人と話す」、しかも「知らない外国人たちの中で」というシチュエーションに正直びびっていたのだが、いざ始まってみるとしばらく忘れていた「あの時の悔しさ」がよみがえり、緊張はどこかにふっとんだ。

あの時のリベンジとばかり、一切空気を読まずに彼らを上回るくどさで一人しゃべりまくった。どうだ見たか、あの頃の俺とは違うんだ、日本人は決して無口じゃないんだぞと(今は反省しています、完全に調子に乗っていました)。


しかしなぜここまでほとんど書く練習しかしていなかった自分が、「しゃべりまくる」ことができたのか。

実は理由は簡単で、参加者の数が多いため、自分の番が来るまでに言うことを考える時間が十分にあったのだった。辞書だって引けるし。そうして予め作っておいたものを、さもアドリブみたいにスラスラ読んでいたというわけ。

だから純粋な意味で言えば、話していたわけではない。英作+音読の場。でもそうすることで外国人を圧倒することができ、それに歪んだ喜びを感じていたためにやめられなかった。


…続きます。

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.07 2011 アウトプット3 話せるようになるまで編 comment0 trackback(-)

書くから話すへ

ー前回からの続きです。


かなり負荷が高い作業なので、まずはすでに何度か書いたことがあるテーマで。

ただ、どれぐらいでタイプできれば話すのと同じスピードになるかわからなかったので、タイプしつつ、その内容を同時に口に出すことにした。実際に口にしてみることによって、自分が英語をひねり出すスピードがよくわかるし、余計な負荷が加わることにもなるのでいいトレーニングになるはず。

この際、いちいち先頭を大文字にしたりしないし、タイプミスもそのままにする(後で直せばいい)。とにかくスムーズに打ち進めることを優先する。

やってみるとこれがまぁ大変。「口から出す」というプロセスを加えることで、これまでいかにスピードの意識が欠けていたかがよくわかった。さらに元々タイプもうまくなかったので、出来上がったものは誤字だらけになった。

その誤字だらけのものを先頭から見直していく。タイプミスを直しつつ、「あぁ、ここ動詞にsつけなくちゃな」などと考えながら。会話では話したことというのはそのまま消えてしまうけれど、こうして後に残せるので、それをじっくり振り返ることで、時間的な余裕がないときには思いつかなかったことに気がつく。

これは結構いいトレーニングになると思う。


と言いつつ、実はこのトレーニングは長続きしなかった(一週間ぐらいはやったが)。なんたって「頭の中で英語をひねり出す」「タイプする」「口からも出す」なんていう、どれも物凄く負荷が高いタスクを同時にしなくてはならない。

中でもスピードを上げる上で一番足を引っ張ったのが、元々得意じゃなかった「タイプ」だった。スピードを意識することで「ひねり出す」のは早くなっていったが、タイプがそれに追いつかない。「タイプ待ち」状態となってしまい、もどかしかった。かと言ってここでタイプを一から鍛え直すのも違うと思った。

英語を話せるようになりたいわけだから当然ながら「ひねり出す」と「口から出す」は外せない。そこで、「タイプする」という負荷を切り離すことに。

つまりここまでノートに書いたりタイプするなどして、出来た英文をいちいち「文字」にしていたのだが、それをやめ、英語を組み立てる作業を頭の中だけでやって、出来たものをそのまま口にするということ。


すでにお気づきだと思うが、「英語をひねり出しながらそれをタイプし、さらに口でも言う」ということからタイプを抜いたのだから、これは実は話していることになる。余計な、しかもとても大きな負荷が減ってむしろ楽に感じるぐらいだった。

今から考えると、いきなりこれに移行してもよかったかなとも思うが。

ただし、「タイプ読み」を経たおかげで、実際にどれぐらいのスピードで英語をひねり出す必要があるのかということが体感できた。これは大きかったと思う。


ー続きます。

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.05 2011 アウトプット3 話せるようになるまで編 comment0 trackback(-)

ひねり出しのスピードアップ!

ここからまた自分の話に戻ります。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

とにかく毎日書くことによって、自分で英語を組み立てる力はついていき、時間さえかければある程度のことは伝えられるというところまでは持っていくことができた。

そして通勤時間など歩いているときに、すでに作ったことをぶつぶつとつぶやくようにもした。もちろん実際に外国人に対して話しているところを想像しながら、感情をこめて言うようにする。

傍から見たらさぞ気持ち悪いだろうが、これは記憶の定着に大いに役立つ(ただし高度な妄想力が必要となる)。これによって頭を使わずとも言えることもかなり増えていった。


ここで会話で対応できるようになるために何が必要か考えることに。

書くことと話すことは重なっている部分も多いが、やはり違うところもある。話すほうはより「運動」に近いということ。このまま書いているだけでは足りないものがあるだろう。

一番必要なのはスピードだと思った。書くときは自分のペースでゆっくり書いても誰にも文句は言われないが、話すスピードが極端に遅くて、一語一語つまりながら話していては、会話の流れを止めてしまうことになるかもしれない。

会話のペースについていくことを考えたら、英語を「ひねり出すスピード」そのものを上げなければならないだろうと。だってスムーズに話せるようになりたいのだから。


ではどうしたら今よりもスムーズに英語をひねり出せるようになるのか。それまではスピードのことなんて一切気にせず、とにかく英文さえ組み立てられればいいというスタンスでやっていた。ここを改める必要があるんじゃないか。

そこで、それまではノートに自分の手で書いていたのを、パソコンでタイプすることに。手で書くよりもタイプするほうが速いので、スムーズにタイプしながら英語をひねり出そうとすれば、これだけでスピードは上がる。

もし普通に話すぐらいのスピードでタイプできるようになれば、会話でも楽についていけるだろう。


ー続きます。

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.03 2011 アウトプット3 話せるようになるまで編 comment2 trackback(-)

英語で書く力をつけるための4つのポイント

今日は書く力をつけるためのヒントをいくつか。


1、自問自答つづき

「なぜ」と自分に対して聞くことで内容を深めていけるというお話をしましたが、基本はおなじみの5W1Hです。 Who(誰が) What(何を) When(いつ) Where(どこで) Why(なぜ)How(どのように)したのか。

これらの6つの要素を意識しながら(自分に対して問いながら)、それらを網羅しようとすると詳しく書けるようになるでしょう。


2、同じテーマで書く

すでに書いたことのあるテーマで何度か書くというのも、いいトレーニングになります。

例えば趣味について、書くトレーニングを始めた当初のものよりも、慣れてからのもののほうが、当然深い内容が伝えられるようになっているはず。

そうやって「英語で話せるネタ」をアップデートしていくわけです。同じテーマで何度か書くことで頭にもこびりつきやすくなりますしね。これによって「頭を使わずに言える表現」のストックが増えていくことでしょう。


3、背伸びする

例えば「基本英文700選」などの例文集や、あるいは日々出合う沢山の英語表現の中から、「これは使ってみたい」というものをどんどん自分の文の中に取り入れる。

この作業はけっこう大切だと思います。なぜならそうやって背伸びする努力をしないと、どうしても自分が慣れた形に偏りがちになるからです。書くときはものを調べたりする余裕があるのですから、そのアドバンテージを最大限に利用しましょう。必勝パターンを作るのも大事ですが、バリエーションを増やすのもまた大事です。


4、一つのことを色んな表現で書いてみる

自分が伝えたいことを、色んな言い方で表現する練習も有効です。

例えば「彼の助言のおかげでその問題を解決できた」と言いたいとき

思い浮かびやすいのは「私」を主語にした

→ I could solve the problem thanks to his advice.

でしょうが、「彼の助言」を主語にした文も作れますよね。

→ His advice helped me solve the problem.

このように、「主語を何にするか」、あるいは「動詞はどっちでいくか(be動詞か一般動詞か)」と考えることで、一つのことでも色んな言い方ができるはずです。

会話をしているときに、「これで行こう」と決めて話し出したものの、途中でうまくいかないことに気づき、着地点が見えなくなってぐちゃぐちゃになったという経験はないでしょうか(まだ話せないという人も、話せるようになったときにきっとあるはずです)。頭が真っ白になってしまって。

でも普段から色んな言い方で表現する練習をしておくと、こういうこときに言葉につまってしまうことがなくなります。だから一つ書けたからと安心するのではなく、他の言い方はできないか考えてみてください。


ー続きます。

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.01 2011 アウトプット3 話せるようになるまで編 comment0 trackback(-)
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プロフィール

中島正博

Author:中島正博
塾で中高生に国語を教えていたが、33歳の時に一念発起して英語の勉強を開始し、3ヶ月間の猛特訓でTOEIC920点を取得。

このブログでは自身の経験を元に、英語を話したくても何も口から出てこない、ネイティブの話を聞いてもちんぷんかんぷんという「ゼロ」の状態からどうやったら「1」までたどりつけるのか、その方法についてお伝えしています。

資格:英検一級 TOEIC980点 

英語独学ガイド
大人のやり直し英語部 部長

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著書「たった3ヶ月で920点を取った私のTOEIC TEST最短攻略法」(明日香出版社)

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