英語独学虎の穴  2009年12月

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自分史上最高の…

-昨日からの続きです。

横内さんのケースでは、どうしようもなくなって道端で泣き崩れていたとこ
ろを親切なアメリカ人に助けられ、彼とその奥さんに2週間の猛特訓を受
けたおかげで、見事アメリカに販路を作るわけですけど

それにしてもわずか2週間ですよ。
捧げるエネルギーがものすごく高ければ、それぐらいの期間でも大きな
ものを得られるということですよね。

これも、逃げるわけにいかない、やるしかないという状況に置かれていた
から死ぬ気でできたんだと思うんですよね

ここまで追い詰められた状況はなかなかないと思うんですが、身近な例
で本気になれるケースを探すと

大学受験をした方は結構必死に勉強したと思うんですよ。恐らく自分史上
最高の努力を。
 
あれだってもし失敗したら、友達が大学生になって遊びまくっているのを
横目にまた一年間勉強しなくちゃならないというペナルティーがありました。

今から考えると 生活のこと考えないで勉強だけできるなんて恵まれ過ぎ
ですけどね。でも遊び盛りの年代にとっては死活問題だったはずです。
逆に合格すれば、憧れのキャンパスライフ(古いか)というご褒美

あとはなんでしょ。
海外支社でのポストに応募するのにこのボーダーを越えなきゃいけない
というのも本気になれますよね、きっと。

これなんて失敗した場合のペナルティーは「海外支社に勤務できない」っ
てだけですけど、どうしてもそれを希望していたら、その人にとっては大き
なペナルティーになるはずです。

他にもこれもそうだというような例があったら教えてください。

それはともかく、やっぱり「やらざるを得ない」状況に置かれないと、人間
はなかなか本気で取り組めないんですよ。そして本気で取り組めなけれ
ば大きな成果は期待できません。

そういった、「心から避けたい」ペナルティーなどの「外から行動に向かわ
せる強制力」が一切ない中で一年もの間、意識を高く保ち続けて勉強する
なんてそら難しいに決まってます。修行ですよそんなものは。

だから何かが変わることを期待して海外行くのはあまり意味がないと思う
んですよね。環境が変わったら自分も変わるだろうと。

本当に変われる人なら、日本にいても変われているはずです。

海外で出会った中で英語ができるという人は、日本にいるときからしっかり
勉強をして、さらに滞在中も勉強時間を確保していました。30を過ぎた人が
多かったですけどね。やっぱり時間の大切さを知っているというか。

実はワーホリについて書くのは初めてじゃありません。読みたいという方は
右の「全ての記事」の中の 2007.05.20 : 猛虎十番勝負 : 英語力ゼロ 留学
をお読みください。ただし今よりかなり厳しい書き方をしていますので予め
ご了承ください。


さて少し強引ですが「日本にいても変われる人は変われる」という話をしまし
たので、その「変わる」ことに関して

自分の人生に大きな変化をもたらすのに、「一日から」、つまり月初めから
始めるというのはいい区切りになるでしょう。
「よし、今月から気持ちを新たにスタートだ」って

一月一日という年初めからなおいいですよね。2010年こそは「新しい自分」
に生まれ変わる年にしようと

実際僕の場合も2003年の一月一日に、もう中途半端人生とはおさらばしよ
うと、今度こそ本気でやろうと「決め」たわけです。そしてそれを「続け」ました。

その結果、人生は大げさでなく一変しました。だってもうとっくに英語なんて
無理だと諦めていた人間が英語の本を出版し、人に英語の勉強の仕方を教
えるようになったのですから。

「決め」て「続ける」だけです。

あなたもやってみませんか?
必要なのは「本気でやろう」とまずは「決める」ことです。
これまでの取り組みが甘かったという方も、ぜひここで再スタートしましょう。

「自分史上最高の本気」が合言葉です。

これを書くためだけに、誰も読んでいないであろうこの大晦日の忙しいときに
更新しました。

それではよいお年を

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.31 2009 アウトプット1 オーストラリア滞在編 comment7 trackback(-)

フジゲンの創業者に学ぶ

前に「一つ一つ積み上げていくやり方より、本物の海でもがくほうが
高みにたどりつける可能性が高まるんじゃないか」というお話をしま
したが、

その論から行くと、英語圏に1年もの間滞在するのは英語力を高め
るのに最高の方法のように思えます。

しかしそうはうまくいかないのが実状で。

後にカナダに滞在したときもたくさんの日本人ワーホリと出会いまし
たが、一年の滞在の後に英語ができるようになる人の割合は極めて
低いというのが実感です。

これは国内で勉強をするという場合にもあてはまるので、ワーホリ
なんて関係ないという方も、ご自分の状況に照らして読んでいただ
きたいんですが

その一番の理由は、まったく努力をしなくなることなんです。
どうしてなのでしょうか。

誰もが英語はできないよりできる方がいいとは思っているでしょうが、
でもできるようにならなくなって、何かペナルティがあるわけじゃない
ですよね。

せいぜい帰国してから、「一年も海外いたら英語ペラペラなんじゃな
い?」と無神経な人に聞かれるぐらいで。それもしばらくしたら忘れ
てくれるでしょうし。

以前にも書いたことがありますけど、行動を支える動機には内発的
なものと外発的なものとがあります。

自分を成長させたいとか英語の勉強が楽しくてしょうがないというの
が内発的

ご褒美であるとか逆にペナルティーであるとか、自分の外側から行動
を支えるのが外発的 

この両方に支えられているのが理想ですが、

でも内発的な動機が強い人ばかりなら誰も挫折なんてしないわけで
すから、やはり外的な要素は必要だと思うんですよね。

そして個人的にはご褒美より、ペナルティーのほうが強い動機づけに
なるように思います。それも心の底から避けたいと思えるような
ペナルティーですね。

例えば3ヶ月以内にTOEIC800点取らなくちゃ会社はクビ、一家は離散
してしまうというような状況だったら、誰でも必死で取り組むと思う
んですよね。そんな会社あったら訴えられるでしょうけど

フジゲンというギターの会社をご存知でしょうか。

その創業者である横内 祐一郎氏は、国内だけでの商売に限界を感じ
海外市場開拓の一歩として渡米します(共同経営者に無理やり行かさ
れたのですが)。

当時横内氏は英語がまったくできませんでした。その状況で営業しな
くてはならないわけです。

電話帳を見ながら色んな会社に電話するけれども、相手が言っている
ことがまったく聞き取れないという状態

電話では声だけで全てを判断しなくてはならないので、身振りや表情
という理解の手助けがある対面での会話よりも遥かに難易度が上がり
ますからね

相手の言っていることがまったくわからないのに、アポイントを取らなく
ちゃいけない。でもアポを取るために何を言えばいいかもわからない。

幸運にもアポイントが取れたとして、今度は出向いていって一人で商談
をしなくちゃならない

英語が話せないのにですよ。

ちなみに読んだのはこの本です。現在は絶版で古本しかありません。

運を掴む―弱小の会社を世界一にした男の物語運を掴む―弱小の会社を世界一にした男の物語
(1994/06)
横内 祐一郎

商品詳細を見る


今年になってまた新たに本も出ています。

世界一の会社をつくった男世界一の会社をつくった男
(2009/07/03)
後藤 勇人

商品詳細を見る


会社の未来が、社員一人一人とその家族の生活が、自分が英語を身に
付けられるかどうかにかかっている

もうやるしかないという状況

どれほどのプレッシャーだったのでしょうか
こんなに強い外的な強制力ないですよね。

-長くなるので続きます。明日も更新しますので、続きを読んでくださいね。
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.30 2009 アウトプット1 オーストラリア滞在編 comment2 trackback(-)

日本人タイム

イギリス人と話している最中、同じ部屋に滞在しているほかの人も
帰ってきていましたが、その全ては日本人でした。

彼らは必死で会話を続けようとする僕をちらと見ただけで、会話には
加わらずにそそくさと部屋を出ていってしまいましたが。

その後話し終わって部屋を出てみると、ラウンジには数人の外国人
客とたくさんの日本人客が。

フレンドリーに会話している外国人旅行客に対して、押し黙ったまま
の大勢の日本人という一種異様な光景

「うおー英語使いたい放題じゃん」とすっかりテンションが上がった
僕は、「必死すぎる」自分に対する日本人の冷めた視線にもかまわず
そのチャンスを逃すまいと話しかける相手を探しました。

どうですかこのガツガツぶり。

これだけ読むとどんだけ社交的な奴なんだって思われるかも知れ
ません。

でも本当は引っ込み思案の上に人見知りなんです。「英語を使い
たい」という欲求が人見知りにうちかってしまっただけで。

さすがに人前で話すのは恥ずかしかったので、一人離れたところに
いたドイツ人に、例の「質問わんこソバ」作戦で話しかけました。

今度は英語のネイティブじゃなかったということもあり、話すスピード
はさっきのイギリス人よりもゆっくり目で、

さらにこちらの質問もさっきと同じパターンだったので、頭の中で
それほど練習しないで済んだ分、一度目の会話と違って相手の話
も結構聞き取れました。

「おっしゃ次だ」と思ったのですが、そういう外国人旅行客は一様に
朝から精力的に動き回るので、結構早くに寝てしまうんですよ。

彼らが寝たあと活動し始めるのは、さっきまで静かだった日本人
軍団です。

夜遅くなってから屋外のラウンジに集まった彼らは、それまで話さ
なかったうっぷんを晴らすかのように日本語で騒ぎ始めました。
日本の音楽を流しながら。

これはまずい。

滞在中は一切日本語を使うまい、耳からも入れるまいと思っていた
のですが、英語の場合は集中しなければ聞き取れないのに、

母国語と言うのは恐ろしいもので、日本語は聞きたくもないのに勝手
に耳から入ってきてしまいます。

「ワーホリ」というワードが聞こえてきたので、ワーキングホリデーを
利用してオーストラリアに長期滞在しているのでしょう。

なんでこんなに英語を使う機会があるのに、わざわざ外国人を避
けて日本人同士で群れるのか、生の英語に飢えていた自分には
不思議でしょうがなかったんですが

ある意味仕方ないとも思うんですよ。

こっちはたった10日という限られた日にちしかなかったので、その
機会を最大限に生かそうと、それはもう必死になっていましたが

それはその機会が「限定」されているからありがたいのであって、
そこらにいくらでも転がっていれば、そのありがたみはいつしか薄
れてしまいます。

ワーホリの人たちは1年もあるんです。
英語に囲まれた環境で使おうと思えばいつでも使えますしね。

でもこの「いつでも使える」という意識がくせ者で。

人間はいつでもできる(と思っている)ことはいつまでもやりません。

-続きます。

今日も最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。
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.28 2009 アウトプット1 オーストラリア滞在編 comment2 trackback(-)

会話 のようなもの

バックパッカーズの部屋の中の話でしたね。

そのイギリスから来たという旅行者はとても話好きな人だったらしく、
1を聞くと10ぐらい答えてくれます。

こちらもただ聞いているだけでなく、タイミングよく相づちを打ち、よき
頃合で質問をする。そしてその質問にまた相手が答えるという形です
から

事情を知らない人が見たら、とても流暢に会話をしている二人に映っ
たことでしょう。

しかしそれでもやっぱり相手からも質問されるわけですよ。

自分の質問の直後にされたものであれば、同じ質問をこちらにしたの
だろうと察しがつきますが、質問を探すのに集中しているときに聞かれ
るとまったく対応ができません。

そんなときは潔く sorry? ともう一度質問を聞きなおして、今度は一転、
その質問の聞き取りに全力を集中して、ふさわしい答えを出す

と言っても文なんて組み立てられませんから、単語で答えるのが精一杯。

しかもこちらから質問するときは頭の中で何度も発音練習してから口
に出しますから、自分で言うのもなんですが、結構いい発音で言える
んですよ。

そらシンクロ読みを死ぬほどやってきて鍛えてましたからね。

ところが相手の質問に対して答えるときは、言いたい単語を思い出す
ことに時間がとられ、いちいち練習している暇がありませんから、急に
カタカナ発音になる始末。

質問→ちゃんとした文をちゃんとした発音で
答え→単語だけ、しかもカタカナ発音

その落差のまぁひどいこと。
 
発音の「自動化」を目指して練習してきたつもりでしたが、まだまだ
本物ではないということに気づかされました。

こちらから質問をしている間はうまく行っていましたが、手持ちの質問
が底をつき、向こうからの質問がメインになり始めるとアーウータイム
が増え、結局会話は終わりました。

まぁ実際にはその人だって鬼じゃないですからね。外国人が言葉が
不自由ななりに一生懸命相手の国の言葉で会話しようとしている、
その熱意だけは通じたと思います。 

こんな独りよがりなもの、とても会話とは呼べませんが、それでも
そのときはこれが精一杯でした。

ただ一つ、苦肉の策で取った手段でしたが「こちらから積極的に質問
する」というスタイルに関しては、正解だったと思います。

質問は相手に対して興味があるということを示す手段ですから。コミュ
ニケーションを円滑にするために、これは今でも心がけています。
もちろん今は相手の答えもちゃんと聞いていますけどね。

いずれにせよ、これまでは道を聞くだけでしたから、生まれて初めて
外国人と会話(らしきもの)ができて、めちゃめちゃ嬉しかったのを
覚えています。

英語から逃げ続けていたそれまでの人生では、というよりほんの
数ヶ月前までは、こんなこと想像もできませんでした。

-続きます。


前回挫折を防ぐカギは「例外を作らない」ことだというお話をしました。
クリスマス例外作っちゃったという方、これから年末年始という最大の
強敵が現れます。

ここで挽回しましょうよ。あそこを乗り切れたら本物です。

脱「例外」運動の一環として、年末年始もブログを更新しますので、
応援してくださいね。

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.26 2009 アウトプット1 オーストラリア滞在編 comment2 trackback(-)

脱「例外」宣言

-前回からの続きです。

100かかっていたものを10にするのに必要なこと。

そのヒントは多くの方が経験としてすでにご存知だと思います。

わからないという方は、車の運転が上達していくプロセスを思い出して
下さい。

最初は一つ一つの動作をこなすことでいっぱいいっぱいになり、同乗者
に話しかけられても対応できませんが、

毎日反復することでそれぞれの動作に慣れると、いつの間にかまったく
意識せずとも全ての作業をほぼ自動的に行えるようになり、

運転しながらの会話はおろか、オーディオをいじったり、挙げ句の果て
には携帯で電話するぐらいの余裕までできてしまう(だめ、絶対!)。

この、最初は「いっぱいいっぱい」だったものが「余裕で他のことも
こなせる」ようになるという変化が「自動化」です。

その作業をするためにかかっていた脳への負担が極端に小さくなって、
意識しないで済むぐらいのレベルになった状態。

当然のことながら、このようなスキルの「自動化」は、一朝一夕には
かないません。毎日車を運転する人でも数年はかかったのではない
ですか?

つまり100かかっていたものを10にするために欠かせないもの、それは
動作の反復だというわけです。長い時間をかけてそれを繰り返すと
いうこと。

ゲームのボタン操作でも自動化に1000時間かかると聞いたことがあり
ます。会話のように複雑なものはそんなもんじゃ済まないはずです。

だから例えば聞き取りとか、それぞれのスキルを身に付けるというのは
もう必須なのですが、

実戦レベルで、つまり限られた時間の中でたくさんやることがあるような
状況で、それらと並行してそのスキルを使えるようになるには、長きに渡
る反復を通してある程度自動化させないといけない

自分のケースでも、3ヶ月の猛特訓でリスニングの基礎はできましたし、
それでTOEICの問題にもなんとか対応できるようにはなりました。

しかし実際に会話の場面で余裕を持って使えるようになるにはそれから
数年かかりました。

自動化には時間がかかるということです。長きに渡って「し続ける」こと、
これしかないんです、また地道な話ですが。


ちなみに「続ける」ということに関して言うと、僕は2003年の1月1日から
英語の勉強を開始してから今日この日まで、英語に触れなかった日は
ありません。

だから苦労しましたけど、どうにかこうにか使えるところまでたどり着けた
んだと思うんです。

「効率的なメソッド」とか言ってますけどね、究極的には「続ける」か「途中
でやめちゃうか」です。成功するかどうかを決めるのは。

まぁその「続ける」が何より難しいんですけどね。

今度は頑張ろうと決めたのになかなか続かないというあなた。その気持ち
すごくよくわかります。僕も20代までは「挫折王子」「三日坊主界のイチロー」
などのありがたくない異名を欲しいままにしていましたから。

そんな自分が30を過ぎて、それまでの挫折人生におさらばするために
たどり着いた究極の奥義、それは「例外」を作らないことです。

「今日は二日酔いだから」「今週は忙しいから」「今日はクリスマスだから」
などの小さな「例外」

特に習慣化する前にこれを作ると命取りです。

それはまるで砂で作ったダムに穴を開けるようなもので、最初はどれほど
小さくても、流れ出す水の量はどんどん大きくなり、ついにはダムを決壊
させてしまいます。

とにかくどんな形でもいいから、ほんのちょっとずつでもいいので毎日英語
に触れ続けること

リスニングが無理ならリーディングだけでもとか。両方ともできないという日
はなかなかないはずですから。音楽プレイヤーや英語の本を常に携行して
おけば済む話ですよね。

脱「例外」運動。参加者募集中です。

-続きます。


また話が大きくそれてしまいました。お陰さまで20位目前です。
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.24 2009 アウトプット1 オーストラリア滞在編 comment2 trackback(-)

フリーズ状態

元巨人の元木選手をご存知でしょうか。

元プロ野球選手というよりも、今や九九ができないことですっかり
有名になってしまった彼ですが、特に苦手としているのは七の段
なんだそうです。

いわく、しちいちがしち しちにじゅうし と言っている間に「あれ、
待てよ?しちだっけ?それともひちだっけ」と考え出してしまうの
だとか。

九九(を順番に言っていくこと)なんて、小学校以来アクセスしてい
ない記憶のために取り出すのに苦労する、ただでさえ脳にとって
負荷が大きい作業であるのに加え

さらに余計なことに頭を使わなくてはいけなくなるわけです。

その際に口では「しち」の段を言いつつ、一方では頭の中で実際に
「ひちいちがひち ひちにがに」も言ってみて、響きが自然かどうか
確かめるでしょうから

すると口のほうでどこまで言ったかも忘れてしまい、それを思い出す
のにさらに頭を使う

これらの作業をいっぺんにするはめになり、脳がオーバーフローを
起こしてしてフリーズ → お茶の間大爆笑 というのがその実情のよ
うです。

これなんかも、「脳が一度に処理できる作業には限界がある」というこ
とを如実に示していると思うんですよね。

行っている作業の内容に違いこそあれ、そのときの自分にとって英語
での会話は、元木さんにとっての七の段のようなものだったわけです。

これを解消する方法は二つ

一つは普段から脳にとって負荷の高い作業を複数同時に行う訓練を
意識的に積んで、脳のキャパそのものを上げるというやり方。

一時人気が高かった「脳トレ」と呼ばれるものには、同時に色んなこと
をさせるトレーニングが多くありましたが、そうさせることによって脳を
活性化させることを狙ったのでしょう。

その意味ではシンクロ読みなんて絶好のトレーニングだと言えますよね。

耳から入ってくる音声に集中しつつ、目では文字を追いながら、音とタイ
ミングを合わせて口からそれにふさわしい音を出す、というように脳の
色んな部分を同時にフル回転させなければなりません。

これにさらに「意味を取りながら」という作業を重ねれば、負荷は極限
まで高まるはずです。脳は活性化しまくりでしょう。

もう一つは、それぞれの作業にかかるエネルギーを下げることです。

一つ一つの作業に対する習熟度が上がれば、例えば聞き取りに100
かけなくても同じことができるようになります。

これは感覚的な話になってしまうんですけど、今ならば英語の聞き取
りには恐らく、10もかかっていないと思うんですよね。

だから英語で話を聞きながら、それについて考えたりなど、いろんなこ
とを同時にできる余裕がある

→ つまりは会話もできる

ということです。

では100近く必要だったものを、10ぐらいでこなせるようになるために
何が必要かと言うと…

-続きます。


もう一つ別のランキングにも参加をすることにしました。その日の記事に
対して、なるほどと思えるところがあったら二つ、イマイチだと思ったら
しっかりせえという叱咤の意味でどちらか一つだけクリックしてください。

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.22 2009 アウトプット1 オーストラリア滞在編 comment0 trackback(-)

下心

-前回からの続きです。

そのためにとった作戦、それは「こちらから質問しまくる」というもの
でした。

まぁ質問と言っても

Where are you from? とか What's your name?

ぐらいから始めて

Where did you go today? とか What did you eat for lunch?

など本当に簡単なものに限られますが。

相手が答えている間は yeah, really? などで適当にあいづちを打つ
ことで時間を稼ぎつつ、

その間にこの場面で使えそうな英語の質問を思い出すのに頭をフル
回転させました。

そして質問が浮かんだら(思い出したら)頭の中で何度も練習をし、
相手が話し終わると同時に次の質問をぶつける、わんこソバと同じ
要領です。

質問をこちらからすることで会話の主導権を握ろうとしたわけです。

だから質問しておいて、相手の答えなんかほとんど聞いちゃいない
ような状態で。本当に失礼極まりない話ですが。

聞き取りだけに集中すれば、なんとか話の内容を理解することは
できたでしょう。自分がした質問に対する答えですしね。

しかしそれでは、こちらが話を聞く側に回ることになります。相手から
の質問がメインになれば、アーウーしか言えないことがすぐにばれて
しまう。それはどうしても避けたかった。

だからサーブ権を握り続ける必要があったのです。

それに加えて、上に書いたような「その場にふさわしい質問を自分の
記憶の中から探し出し、それを頭の中で練習する」という作業だけで
頭はすでにいっぱいいっぱいでした。

脳が一度に処理できる作業の量には限界がありますからね。

仮に脳が行える作業の総量を100とするなら、そこから分配して
それぞれの作業に割り当てるというイメージでしょうか。

当時は聞き取りだけで100近く必要でした。質問を思い出すのに60、
頭の中で練習するのに40とかそんな程度ですかね。あくまでもイメージ
ですけど。

そうすると100なんてとうに超えてしまいますよね。

せめて頭の中での練習をやめれば、不完全ながら聞き取りもできた
かも知れませんが、

「お、こいつ英語できるな」とネイティブに思われたい

このいやらしい下心から、「いい発音」で質問をし続けるために、聞き取
りは放棄せざるを得なかったのです。

-続きます。

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.19 2009 アウトプット1 オーストラリア滞在編 comment0 trackback(-)

聖地巡礼

最初に質問するときはあんなにびびっていたくせに、一度成功した
ことですっかり気をよくして、嬉しげに色んな人に聞いて回りました。

あたかも初めて聞くような顔をして。同じ質問ばかりのくせに。

何人かのネイティブに話を聞いて電車とバスを乗り継ぎ、憧れのサー
ファーズパラダイスへ。

町をぶらついてみると、案の定たくさんのバックパッカーズが。

そのうちの一軒を選んで、これも前もって覚えてきた英語で

Do you have a room available for tonight?

通されたのはドミトリーと呼ばれる、二段ベッドが3つ置いてあって
6人が泊まれる小さな部屋でした。

部屋で少し休んでいると、同じ部屋に泊まっている外国人の旅行者
が外出から帰ってきました。

これは会話のチャンスです。もともと人見知りをするほうですが、
滞在中はなるべく英語を使おうと決めていました。

意を決して一言 Hi !  さぁこれでもう後戻りできません。

ただし会話をするにあたって自分には一つ大きな問題がありました。

それは「これを言おう」と予め決めたことしか口にできないということ。
これってもう致命的ですよね。

これまでのように単に道を尋ねるときは、最初の質問さえ無事に
言えたら、あとは最後にThank you.を言うだけですので、聞き取り
にじっくり集中することができました。

しかし会話となるとそうはいきません。

途中で相手から質問されたら、その質問に対する答えを自分で
組み立てて口に出すという高度なことが要求されます。

聞き取ること・話すこと、それぞれ一つ一つだけでも大変な作業を、
並行して行わなくてはならない、この「双方向性」こそが会話を難し
くする要因なんですけどね。

んなことできるわけない。言葉が出てこなくて「アーウー」しか言え
ない状態になってしまいます。そういう状況が続けば英語ができない
のがばれて、会話は強制終了させられるでしょう。

持っている貧弱な武器で、いかに長く会話をすることができるか。

そのためにとった作戦、それは…

-続きます。


こんなときみなさんならどうしますか?「話しかけない」というのは無しの方向で。
応援していただきましたおかげで5位に入ることができました。
しかし上位とのこの大きな差は… 人間とはどこまでも欲深いものでございます。

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.17 2009 アウトプット1 オーストラリア滞在編 comment0 trackback(-)

TOEICという名のリハビリ(後編)

-前回からの続きです。

自分の場合は、英語の上達の指標がほしいと考えたときに、「今の
時代はTOEICだろう」と、英検との違いもよく知らないまま軽い気持ち
でTOEICを選んだんですが、今から考えると本当にラッキーだったと
思うんですよ。

英検だったら何級を目指すかというところから決めなくちゃならない
ですよね。自分にちょうどいい級って何級なんだろうと。

確か大学入学レベルが2級って聞いたことがあるけど、15年経ってる
から3級からかなとかね。

そして英検って級によって問題のレベルが変わるじゃないですか。
それはいいところでもあるとは思うんですけど。3級ぐらいだと離乳食
のような問題になるわけですよ。

じゃあその離乳食のような問題に対応することを目指していたら、
3ヵ月で果たしてどこまで行けていたか。

経験していないのでわかりませんが、実際の3ヵ月の成長には遠く
及ばなかったことでしょう。

だからこれは単にTOEICと英検の比較っていうことじゃなく聞いて
ほしいんですけど

上達にいたる方法って大きく分けて二つあると思うんですよね。
例えば水泳を例にとると

一つは最初は足のつくプールで、基礎から少しずつ、無理のない
ペースで一歩一歩進めさせていくっていうやり方

もう一つはおぼれないための最低限のことを教えたらいきなり本物
の海(あるいはそれに近い環境)に放り込んで、実戦の中でもがく中
で、それに対応する道を見つけさせるっていうやり方

どっちが安全かっていうともちろん前者なんですけど、徐々に足場を
固めながら上っていくやり方だと、結局高みに到達できずに終わっちゃ
う可能性があると思うんですよね。

学校の英語の授業を受けて英語が使えるようになる人が少ないように。

後者のほうがきついですけれど、いきなり高みを見せて、常にその
ゴールをイメージしながらそこにいたるまでに足りないものを身に付け
ていくほうが

ゴールにいたる確率は高まるんじゃないか。

英語学習の場合はおぼれるってこともありませんしね。

TOEICの一番いいのは、どんなレベルの人にも同じ問題を受けさせる
ってところで。

おのれのレベルがどこにあろうが関係ないんじゃ、実戦で使いたいな
らこれぐらい対応できんでどうするんじゃというTOEICの突き放した
姿勢ですよね

だって実際の会話ではあれぐらいのスピードの話を聞き取りつつ、
さらに頭の中で返事を考えて英語にして口から出すという、

ただ選択肢選ぶのとは比較にならないぐらいのほどの負荷がかかる
わけですから。

本当に会話で使えるようになりたいなら、こんなとこで手加減している
場合じゃないだろうっていう親心からだと思います。

別にETSの回し者じゃないですよ。

少なくとも自分にとって、英語を会話で使えるようになるための、
その第一のヒントを教えてくれたのはTOEICだったというわけです。
まぁそのありがたみは旅に出てみて初めてわかったのですが。

学生時代からこういうことに気づいていれば、もっと早く英語を使える
ようになったんじゃないかなとも思うんですけどね。


もしTOEICを受けたことがないという方がいらっしゃったら、ぜひ一度
受けてみてください。もちろんその前にしっかり準備を積んでですよ。

あれは点取りゲームじゃない、「使える」ようになるためのリハビリ
なんだって意識で。

長年に渡る習慣からいつでも「じっくり正確に」理解しようとする脳の
処理モードを、会話用の「素早くざっくり」に変えるための。

TOEICのスピードと量に対応しようともがくプロセス自体がすでに
リハビリなんです。

そりゃ楽じゃないですけど、リハビリってだいたい苦労するものです
からね。

-続きます。

また話が大きくそれてしまいました。
次回はいよいよサーファーズパラダイスにてイギリス人と初めての会話!
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.15 2009 アウトプット1 オーストラリア滞在編 comment0 trackback(-)

TOEICという名のリハビリ

これだけでもTOEICを受けた意味はあったと思います。

TOEICの前に英語をしっかり勉強したのは大学受験に向けてで
した。

受験のときももちろん時間制限はありましたし、その中で結構な問
題量をこなしたような気はしてましたけど、それでも見直しの時間
は結構取れていました。

また、答えを出すための材料も十分すぎるほど与えられていて、
選択肢を一つ一つ検討しながら消去していくという形がとれました。

つまり十分にある時間と情報の中で「いかに失点を防げるか」が
重要だったわけです。

そしてそういうスタイルのやり方に慣れていたために、「ミスをしない」
ことに意識の重点が置かれ、普段から「じっくり理解してから」進む
という癖がついていました。これをお読みの皆さんもそうだったと思
うんですよ。

そういう勉強の結果、大学には合格しましたけれど英語は使えるよう
にはなりませんでした。

普段の生活の中で英語を使う機会もありませんでしたので、そこまで
詰め込んだこともいつの間にか忘れていきました。実にもったいない
話ですが。でもこれってありがちなパターンだと思うんですよね。

その後、大学受験以来約15年ぶりに英語の勉強を再開したときにも、
昔やった勉強の延長線上にあるんだろうぐらいに考えていました。

だからこそ初めてTOEICの問題を解いたときは、そのあまりの違いに
大きな衝撃を受けました。

なんたってリスニングでは次から次へと問題が浴びせられて、とて
もじゃありませんがじっくり考えるような暇はないし、

リーディングも制限時間はどんどん迫ってくるのに、解いても解い
ても全然終わりが見えない。

時間がないからのんびり消去なんてしている暇もない。

そんな追い詰められた状況の中で手にした限られた情報をもとに、
確固たる根拠がないまま、ぎりぎりでしがみつきながらなんとか答え
を出していくという感じですよね。

(950を超えるようになると、やはり「いかに失点をしないか」が重要
になりますが)

結局コミュニケーションの手段として英語を使おうと思ったら、スピ
ードの意識は不可欠、じっくり考えてようやく浮かぶようなレベル
の知識は使い物にならない
ということです。

情報だってすべて与えられるわけじゃない、でもそこで諦めずにな
んとか正解を見つけるんだというように、受験英語時代からは大きく
方向転換を強いられました。

あのTOEICのスタイルになんとか対応しようともがいているうちに
会話で必要なのはこういうものなんだということを叩き込まれた気
がするんです。

いや、時間かけたらもうちょっと理解できますし、そうしたらもっと
まともな答えが出せるんですって言う自分の前に、ストップウォッチ
を手にした鬼教官が立っていて容赦なく千本ノックを浴びせかける
ようなイメージ

そのスパルタ特訓に、毎回ヘロヘロになりながら必死でついていくう
ちに、いつの間にか性根がたたきなおされ、そして実戦力も鍛えられ
ていったと

今から考えてみると、本当にいいリハビリになったと思うんですよ。
受験英語から脱却して英語を「使える」ところに行くためのリハビリに。

-続きます。

なかなか旅が進みませんが、のんびりした気持ちで見守ってください。
ついに「虎の穴」が5位に…?
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.13 2009 アウトプット1 オーストラリア滞在編 comment0 trackback(-)

手応え

とにかく日が暮れる前に、せめてサーファーズパラダイスにたどりつか
なくては。あそこなら宿は選び放題でしょうし。

さっき見つけたケンタッキーのおじさんは、まだそこに座り続けています。
こちらが散々ためらっている間もずっと座っていましたから、忙しいと
いうこともないはず。

旅に出るにあたって、必要になりそうな英文はいくつか覚えてきてい
ました。

Excuse me. Can you tell me how to get to Surfers Paradise?

頭の中で何度も何度も練習し、緊張のためこわばった顔で精一杯の
不自然な笑顔を作り、意を決して話しかけました。

すると、僕が外国人だということもあってはっきり話してくれたせいもあっ
たのでしょうが、自分に向けて話してくれる英語の意味がだいたいわか
るんですよ!

英語のニュースや、TOEICの問題のリスニングをしているときには味わ
えなかった手応えでした。

当たり前の話ですが、自分に対して話しかけてくれる言葉は、ニュース
や他人同士の会話のように、自分とは無関係のところで勝手に話が進
むものと比べると、やっぱり聞き取りやすいんですよね。

しかも自分がした「行き方」の質問に対する答えですから、「交通手段」
や「かかる時間」のことを教えてくれるのではないか、というようにある程
度予測もできます。

(ただし実際には本物の外国人との会話ということで緊張感が生まれま
すから、慣れないうちはそういうアドバンテージも吹き飛んでしまう可能
性もありますが。)

もちろん細かいところまで全部正確に聞きとれたわけではありません
が、これならなんとかなるぞと。

自分の中で一番大きかったのは、わからない単語が途中で出てきても
焦らなくなったことです。

以前なら、わからない部分が増えるごとにどんどんパニックに陥って
なんとか聞き取れた部分さえ、話が終わる頃には消えてしまってい
ました。

それが今では、名詞や動詞などのしっかり発音される単語(内容語)を
キャッチして、それらをつなぎ合わせることで話の概要をつかむことが
できている。

これもTOEICで、「聞き取れるものをつないで、意地でも答えのヒント
をつかみとる」訓練をしたおかげです。

-続きます。


一瞬だけ5位に入りましたが、あっという間にはね返されてしまいました。
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.11 2009 アウトプット1 オーストラリア滞在編 comment0 trackback(-)

それでも歩き続けるということ

前回の話に関連して。

「旅のしおり」(レポート)にも書きましたけど、自分の場合は学生時代
にリスニングなんてやったことがなくて、本当に0の状態から始めて、

3ヶ月前はまったくわからなかった英語のニュースが、どうにかこうにか
半分ぐらいは意味がわかるようになったわけですから、今から考えると
かなり成長はしていたはずなんですよね。

しかし当時は成長しているという実感はまったくなく、むしろ
「一向に聞こえるようにならない、この3ヶ月の努力はなんだったんだ」
ぐらいに思っていました。

努力しているのに「上達した実感がない」というジレンマ、これは常に
つきまといます。

語学学習の場合、どうしても比べる対象は英語を母語とするネイティブ
だったり、あるいは自分で自由に使える日本語だったりするので、
特に上達を感じにくいのです。

上達=ベラベラとか、日本語なみになることっていう期待(幻想)を抱き
がちですよね。

大きすぎる期待に実際の成長が追いつかなくて、わずかでも成長して
いたとしてもそれに気づけない。できない部分にばかり目が行ってしま
い、物足りなさだけが増えていく。

そしてついには嫌になってしまう。

英語学習の継続を妨げる要因は多々ありますが、この「上達の実感の
乏しさ」こそが、その中でも最大のものだと僕は思います。

結局何が言いたいかというと、これをお読みの方にも、「努力してる
のに一向に上達しない」とか「こんなことやっていて意味あるのか」って
くじけそうになるときが必ずあると思うんですよ。

でもそこで諦めてほしくないんです。

もちろん時々、自分が進んでいる方向が正しいのかについて検証する
必要はあるでしょうが

そこでやめてしまったり、あるいはまだ成果が出るのに十分な努力を積
み重ねていないのに、「もっといい方法はないか」ってフラフラして、また
一からやり直し

その繰り返しでは力はつきません。

英語学習って薄紙を一枚一枚重ねていくような作業だと思うんですよ。
一枚一枚はどんなに薄くても、同じ場所に100枚、200枚と重ねたら厚み
が見えるようになるじゃないですか。

それと同じで、歩いているときにはぜんぜん進んでいないように思って
いたのに、振り返ってみると「こんなところまできたのか」って思える
日がきっと来るんですよ。歩き続けてさえいれば。

今後何度も襲ってくるであろう「上達の実感のなさ」にも諦めずに、
続けることができた人だけが、英語を使えるところまでたどりつけるのです。

それでも続けること。

-続きます。


次回からまたオーストラリア滞在編に戻ります。
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.09 2009 アウトプット1 オーストラリア滞在編 comment0 trackback(-)

理想と現実の間

実際の自分の英語力は、その860超えの像とはかけ離れたもの
でした。

話すことに関しては、ここまでそんな練習は一切やってきていま
せんから、予めこれを言おうと用意したものしか口から出てこない
ような状態。

このブログを始めてから、TOEIC900あっても話せないという方から
のお悩みのメールを何件か頂いたので、当時の自分と同じだという
方は実は多いのではないかと思われます。

それまで散々努力して、一応TOEICの点数的には「かなりできる」
はずのリスニング力に関しても、感覚的にはNHKのテレビのニュース
で5割ぐらい理解できる程度、知っているニュースならもう少し上がる
かなというところだったように思います。

まぁこんなもん本人が聞き取れるって言い張ったら確かめようない
んですけどね。でも正直なところそんなレベルでした。

リスニングの問題のように短い英文ならなんとか処理できても、
ニュースのように長く続くものには当時はまだ対処できなかった、
それと語彙が圧倒的に足りなかった、

今から考えてみると原因はこんなところですが。

しかも静かなところできれいな英語を聞くという練習しかしていな
い、言わば温室育ちの僕ちゃんみたいなもんでしたしね。本番の
会話は難易度が段違いです。

900と言ってもそこまでの積み重ねがまだ少なく、しかも試験対策
を積んで思いっきり下駄を履かせてようやく届いた点数ですからね。

まぁ試験対策は9割5分の人がするとは思いますけど。

ずっと英語を続けてきて、まったく準備なしであのテストをいきなり
受けて900取れるという人なら、ガイドラインが示すような力を持って
いるかもしれません。

そこを目指しているという方にとっては、読んでがっかりされるかも
知れませんが、900というのはあくまでもそれから飛躍するための
土台が出来た状態だと僕は思います。

そのスコアが取れたからすらすら会話ができるという風にはいかな
くて、スコアは上がったのに実力がついたという実感はない、思う
ように英語を使うことができずに大きなストレスを感じる、

そのストレスの中で、理想と現実のギャップを埋める努力をそこから
さらに積まないと「使える」ところまでたどり着けないんです。少なく
とも自分の場合はそうでした。

使えるようになるまでの道のりのなんと遠いことか。
たった~日でペラペラなんてウソもいいとこ。

-続きます。


なんとベスト5目前です!(こういうことを言うとたいてい落ちるものですが)
応援いただきましてありがとうございます。
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.07 2009 アウトプット1 オーストラリア滞在編 comment0 trackback(-)

未知との遭遇

まずはケアンズに飛び、そこから国内線に乗り換えてブリスベンへ。

国際線ではしっかり聞こえたはずの機内アナウンスですが、オース
トラリア人を相手にしている国内線では格段にスピードが上がり、
まったくついていけません。

それだけで「いよいよ本場に来た」と、気合が入りました。これから
いったいどんな難関が待ち受けているのか。

ブリスベンからはサーファーズパラダイスを目指します。

しかしどうやって行ったらいいのか。とにかく何も調べてきてませ
んからね。ここで初めてオーストラリア人にどう行ったらいいのか
と質問することに。

出発前は「人に聞きながら」などと気楽に考えていましたが、いざ
実際に話しかけようと思うと、足がすくんでなかなか声をかけられ
ません。

なんと言っても勉強を始めてからずっと相手はCDで、これが初めて
本物のネイティブと話す機会でしたから。

耳に入ってくるネイティブ同士の生の会話は、これまでTOEICで聞い
ていたものとは比較にならないぐらい速くて、それがより一層緊張感
を高めました。

なるべく人柄がよさそうな人に聞こうと思いましたが、みんな何を食っ
たらそんなでかくなるんだっていうぐらいガタイがよく、ぶっとい腕に
はタトゥー刻まれており、誰も彼もが悪役レスラーにしか見えないん
ですよ。
 
万が一機嫌を損なって押さえつけられたら、一切抵抗せずに目をつ
ぶって嵐が行き去るのを待つしかなさそうな。

質問するぐらいでびびり過ぎですね。

居並ぶレスラーの中からちょっとカーネル・サンダースに似た、目元
が穏やかな人を発見してロックオン。周りをぶらぶらしながら質問の
機会をうかがいます。

わかっています、自分の行動が怪しすぎることは。

これをお読みの方の中には、「TOEIC900もあったら英語べらべらな
んじゃないか、日本語を聞き取るように英語も聞き取れるんじゃな
いか」と思われている方もいらっしゃるかも知れません。

当時のTOEICのガイドラインには、

860点以上ある人は

Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる。
自己の経験の範囲内では、専門外の分野の話題に対しても十分な
理解とふさわしい表現ができる。Native Speakerの域には一歩隔たり
があるとはいえ、語彙・文法・構文のいずれをも正確に把握し、流暢に
駆使する力を持っている。

とありましたしね。

920点取った自分は、いつの間にかそんな領域へと足を踏み入れた
のだろうか。

しかし実情は違っていました。

-続きます。


応援していただいたおかげでベストテン入りすることができました!
ありがとうございます。

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.05 2009 アウトプット1 オーストラリア滞在編 comment0 trackback(-)

そうだ、海外行こう

5月の連休をからめて10日間ほど海外に旅行に行こう。

ここまで積み重ねたことが、本物の英語環境でどこまで通じるか
を知りたかったし、

非日常的な経験をして脳が刺激を受けることで、また学習意欲が
沸いてくるかも知れないという期待もありました。

目的地はもちろん英語圏。

それまでずっと北米英語を勉強してきたので、行くならアメリカか
カナダかなと思っていたのですが、きれいな海が見たい(そして
入りたい)というよこしまな気持ちにどうしても勝つことができず、
結局オーストラリアを選びました。

ネットで検索すると、オーストラリアの東海岸沿いに海がきれいな
ところが多く、中でもバイロンベイという小さな町には、季節によって
はイルカや鯨が現れるとのこと。
 
ブリスベンからサーファーズパラダイスを経由してバイロンベイまで
行こうと決めました。


旅に際して、自分に二つ課題を課していました。

一つ目は日本語を一切使わないこと。

もちろん英語環境に身を浸せば英語が口から溢れて出て来ると
いうような幻想は持っていませんでしたが、多くの方がやるように、
それを信じてまったく準備なしで行くわけではありません。

たった3ヶ月とは言え集中トレーニングを積み、一応土台と言えるも
のを作った上で行くわけですから、そりゃ何がしらのことが持たら
されると期待したってばちは当たらないでしょう。

もう一つは航空券以外はホテルなど一切予約せずに、現地について
から色々聞きながら全て決めようというもの。

もともと旅は好きで、大体の目的地だけ決めたら体一つでその地に
行き、地元の人に色々話を聞きながら次の行き先地を決めるという
スタイルで47都道府県すべてまわったほどです。

いざとなれば野宿もいとわないという、「ホテルのランクがどうたらこう
たら」というのとは対極の貧乏旅行ばかりでしたが。

旅は自由だ、人とのふれあいだ、などとえらそうに言いながら

海外となるとパック旅行専門で、入国審査以外は出来る限り英語を
避ける、結果的に旅行中ほとんど誰と話すこともなく旅を終えるという、
テレビの画面を見ているのと変わらないような味気ない旅ばかりでした。

どうですかこの内弁慶ぶり。それもこれも英語ができなかったことが
原因でしたが。

せっかく英語を勉強したのですから、いつも国内でやっているスタイル
で海外も旅してやろうと思ったのです。

安全な日本と違ってさすがに野宿は危ないでしょうが、オーストラ
リアにはバックパッカーズと呼ばれる旅行客用の安宿がたくさんあ
るということは知っていました。

いざとなってもなんとかなるはず。男の子ですし。

-続きます。


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.03 2009 アウトプット1 オーストラリア滞在編 comment0 trackback(-)

自分へのごほうび

ここまでのあらすじ

大学卒業以来、ほとんど英語と縁のない生活を送っていた私
中島正博が、英語を使えるようになりたいと10年以上ぶりに勉強
を開始したのは2003年1月1日のことであった。

「ネイティブスピーカーと同じスピード・発音で自分の口から英語を
発せられるようになれば、彼らが話す英語が聞き取れるようになる
のでは」という仮説のもとに

一月は映画のDVD、二月はNHKの英語講座教材、三月はTOEICの
問題を使って、来る日も来る日もひたすらシンクロ読みを繰り返した
結果、初めて受けたTOEICで920点を獲得。

3ヶ月前まではゼロだったはずの英語の聞き取り力は、リスニング
セクションで495点中485点取れるまでに成長していたのであった。
(メチャメチャはしょっています。ここまでの詳しいことは本に書いて
ありますので、興味がある方はそちらをお読みください。)

----------------------------------------------------------

初めてのTOEICでとんでもない結果を出すことができてテンション
は上がっていましたが、

もともとだらしない自分が、これまでの3ヶ月間のようなレベルの集中
力で取り組み続けることなんて不可能だということは最初からわか
っていました。

だからこそ集中学習を選んだのですが。

大げさに言えば一種の燃え尽き症候群のような状態で、なかなか勉
強をしようというモチベーションが上がりませんでした。

とは言ってもせっかくそこまで身につけたものが失われるのは嫌な
ので、それを維持するための最低限の努力は毎日やっていました。

具体的に言うと、全然やさしくないと評判の「やさしいビジネス英語」
を使っての音トレ(音読トレーニング)、つまりディクテーション・
シンクロ読み・シャドウイングです。

決定版やさしいビジネス英語 (Vol.3) (NHK CD‐extra book)決定版やさしいビジネス英語 (Vol.3) (NHK CD‐extra book)
(2003/03)
杉田 敏

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なんだやる気がないと言いつつそんなに大変なことをやっているじゃ
ないかと思われるかも知れません。

しかしそれまで3ヶ月間、数え切れないほどの音読をこなしてきた当
時の自分にとって、これらの一連のトレーニングはまさに朝飯前で
こなせるものとなっていました。

ただし以前のような燃えるような情熱はすっかり陰をひそめ、淡々と
ルーティーンをこなすような状態でしたが。

トレーニングの成果は「捧げたエネルギーの大きさ×かけた時間
の長さ
」という式で表されると思っています。

「捧げたエネルギーの大きさ」とは、どれだけ集中して取り組んだか
と言うことです(だから僕はいわゆる「~だけで」系の教材の効果を
信じていません)。

すでに自分の中でだけ伝説と化したあの3ヶ月間の集中度を100とする
なら、4月の集中度は10にも満たなかったでしょう。

そんな状態でだらだら時間だけかけたって、大きな結果は期待できま
せん。そんなことは十分にわかっていましたが、どうにもこうにも
やる気がおこらんのですよ。

そんなある日、これまでの自分の頑張りにごほうびをやろうじゃない
かと思いつきました。

なにしろ3ヶ月もの間、遊びにも行かず、酒を一滴も飲まずに勉強す
るという修行僧のような生活を送ってきましたからね。ここらで人間
らしい喜びに触れたっていいじゃないか。

そうだ、旅に出よう。

-続きます。


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上位に行けばより多くの方に読んでいただけるようになるので、それを
目標にしています。今は圏外にいますが、一歩一歩上がっていきたいと
思っています。応援していただけると嬉しいです。
.01 2009 アウトプット1 オーストラリア滞在編 comment3 trackback(-)
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中島正博

Author:中島正博
塾で中高生に国語を教えていたが、33歳の時に一念発起して英語の勉強を開始し、3ヶ月間の猛特訓でTOEIC920点を取得。

このブログでは自身の経験を元に、英語を話したくても何も口から出てこない、ネイティブの話を聞いてもちんぷんかんぷんという「ゼロ」の状態からどうやったら「1」までたどりつけるのか、その方法についてお伝えしています。

資格:英検一級 TOEIC980点 

英語独学ガイド
大人のやり直し英語部 部長

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著書「たった3ヶ月で920点を取った私のTOEIC TEST最短攻略法」(明日香出版社)

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