英語独学虎の穴  アウトプット3 話せるようになるまで編

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実りある未来のために

ー前回からの続きです。

ただ振り返ってみての一番の反省は、あまりにも一人でやろうとし過ぎたことです。

自分には「なるべく外国人の手を借りずに英語を身につけよう」という、今から考えるとしょうもないこだわりがありました(詳しくは割愛しますが、「外国人講師」に対する昔からの疑問や不信感など色々あったため)。

そのため、なんとも恐ろしいことに、英検の二次の面接までほとんど英語で人と会話をしたという経験がなかったのです。オーストラリアで外国人と話した以外は、あのオンライン英会話だけです。まぁあんなのは話したうちに入りませんが。(ただし英検のライティングの対策に、エッセイの添削は何度か受けました)

だから面接ではメチャクチャ緊張しました。それはもうマンガみたいに。右手と右足が一緒に出てましたから。だって本当に数年ぶりと言っていいぐらいに久々に英語で人と話す場が、いきなり一級の面接ですからね。でもそんなガッチガチの状況でも合格できたのだから、ここまで自分で試行錯誤してきたことは間違っていなかったということだと思います。


ですからやり過ぎはいけませんが、一人でできる部分はかなりあるということもまた事実だということです。

これは今更検証しようもありませんが、例えば最初から独学ではなく、英会話学校に通うことを選んでいたら、3ヶ月でTOEIC900超えや、3年で一級というところまでは行けなかったんじゃないかと思います。

僕がとったやり方が全て正しいとは思いませんが、一つ言えるのは、いきなり応用をやらずに基礎を固めるというのは、効率的に上達するための方策としては正しいんじゃないかということ。

例えば会話をするためには、相手の話が聞き取れないといけないし、自分の言いたいことを英語で表現できないといけない。聞き取りと発話ですよね。

このうち聞き取りは、音をキャッチして、その意味をとるという作業に、発話だって、言いたいことを伝えるのに必要な単語をルールに沿って並べる、それを英語の発音で口から出す、のように分けられます。さらにこれらの作業だってそれぞれもっと細かく分けられます。

つまり会話とは、そういう沢山の細かいスキルがからみあった、究極の応用の場だということ。


いきなりゴールの「会話」をすることで、それらの細かいスキルが勝手に上達するのを期待するというやり方もあるのでしょうけど、上のようにいったんバラバラにして、それぞれに直接働きかけるようなトレーニングを集中的に積んだほうが上達は早いと(ちなみに「TOEIC攻略の手引書」もそういう考えから作りました)。

そしてそのトレーニングの多くは一人でできます。というより一人のほうが効率的です。例えば聞き取りにしたって、ネイティブスピーカーに頼んで同じことを何度も言ってもらうよりも、MP3プレイヤーなどを使って何百回も聞くほうが、気も遣わないし、量も比較にならないぐらい積めますよね。

英語を身につけるにはネイティブスピーカーに習わないとだめだとか、英会話学校に通わなくちゃだめだろうと思い込んでいる方は多いでしょうが、そうじゃないということ。一人でできることはかなりありますし、逆にそこをやらないとなかなか使えるようにはなりません。

ただ、そうは言ってもやはり自分のケースは極端すぎました。変な意地を張らずにもっと早くから要所要所でネイティブスピーカーの力を借りていたら、もっと効率的に上達できたと思います。何より英語で外国人と心を通わせることができると嬉しいし、楽しいですからね。

英検が終わって会話の機会を沢山持つようになってから、そういうことにようやく気づきました。もともと言葉とはそうして人とコミュニケーションをとるための道具ですし。


このブログの中には、「ここまで積み重ねてきたことがここで結びついて」という話が何度か出てきたと思います。

これは本当にそうで、全てのスキルというのはそれぞれに関わり合っていて、リーディングのためにやったはずのことが後にスピーキングで役に立つというように、全く期待していなかったところで効果が現れるということがよくあります。

でもそれはやめなかったからこそわかったことです。

「これだけやってもだめなのか」と思うことは、途中本当に数えきれないぐらいありました。でもそこで諦めなかったから、そこではムダだと思っていたことが、後々になって思いもかけない形でつながって力となるというご褒美にありつくことができたわけです。

そして何より大切なのは、その場その場で自分で色々考えて、これは必要だと思って十分なエネルギーを注いだことというのはムダにならないということ。


だから今行き詰まっている、なかなか結果が出なくて焦っているという方も決して諦めないでください。今やっていることというのは今のためじゃなく、半年後や一年後の、未来の自分にきっと役立ってくれるはずですから。実りある未来のために「今」十分に積み重ねてください。


それでは自分の歩みについては、これでおしまいにしたいと思います。
ここまでお読みいただきまして、本当にありがとうございました。

英語独学虎の穴 アウトプット苦闘編最終章
「話せるようになるまで」(完)


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.01 2011 アウトプット3 話せるようになるまで編 comment4 trackback(-)

エピローグ

ここまでが、話せるようになるために自分がやったことです。細かい順番など実際とは異なっているところもあるかも知れませんし、言及し忘れたこともあるかも知れませんが、ほぼこういうプロセスだったと思います。

・まずは自分に関することを辞書を調べながら時間をかけて書く
・出来上がった英文を音読することで覚えてしまい、使える表現を増やす
・書くことに慣れてきたら、紙を使わずに頭の中で英文を作って発話する
・時間制限をすることでスピードを上げる努力をする
・発話力を高めた上で会話への対応を考える 

という順番。

まずは時間をかけてもしっかりと自分の言いたいことを伝えられるだけのアウトプットの基礎力を養う。その上でスピードを向上させつつ会話への対応を図るという流れですね。

途中でも書きましたが、「時間制限」をするところで大きな転換を強いられると思います。「全部を1から組み立てよう」から、「頭の中にあるものを活用しよう」へ。

すでに作ったことがある文の一部を使ったり、イディオムを散りばめるなど、知っているものを組み合わせるように。だからそこまでに、どれだけ多くの表現を頭に入れているかが勝負になります。

でもそうであってもやはり、自分で1から組み立てる練習は大切です。そうして実際に英文を作ってみる、さらにそれを暗唱することで、アウトプットで使える単語や表現が増えていきますから。

話せないとお悩みの方、ぜひ参考になさってください。


大切なのは自分の英語を客観的に見て、何が足りないのかを考えること。「組み立てるスピード」が足りないのか、「頭を使わずとも言えることのストック」が足りないのか、はたまた「時間稼ぎをするためのつなぎ言葉」を知らないのか、弱点を探してその課題をどう克服しようかとテーマを持って取り組む。

この力をつけるにはこうしたらいいんじゃないかと考え、思いついたことを実際に試してみる(もちろん十分な時間とエネルギーを注ぐ)。だめだったら原因を考えて改善策を探し、また実行する。

Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)。いわゆるPDCAサイクルというやつです。試行錯誤とは全部このプロセスの繰り返しです。


自分のことに話を戻すと、こうしてアウトプットの力を養った上で、勉強を開始してからの念願だった英検一級への対策を積み、幸運にも一発で合格を果たしました。

(英検一級対策については長くなるのでいちいち書きません。英検一級を受けようとする人なら各スキルの基礎力はすでに十分にあるはずですから、自分でどんどん試行錯誤すればいいし、そうすべきだとも思います。)

4月の時点で英語が話せなかった男が、その年の冬に英検一級に受かったのです。ここまで全て日本にいながら、独学でです。

33で英語を始め、そこに至るまで3年かかりました。あの「ただ映画を見ていた」時期など、大きく遠回りをした時間を省いてもっと早くからアウトプットの練習を始めていれば、一級合格までの道のりはもっと縮められていただろうとは思います。

でもTOEICもそうでしたが、最初から記録を狙っていたわけではなく、目的は「どうやったら使えるようになるかということを明らかにすること」でした。大人になってやり直し、何から始めてどう進めれば本当に使えるところにたどりつけるのか。なんとなくじゃなくて、着実に上達出来る方法を。

そう考えると、あの遠回りにも意味があったと思います。実際の経験があるからこそ、確信を持ってお話しすることができるということもありますし。

ーあと一回だけ続きます。

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.30 2011 アウトプット3 話せるようになるまで編 comment0 trackback(-)

「発話」から「会話」へ

※はじめてご覧の方へ

現在、どうやって英語を話せるようになったのか、自分の歩みを詳しくお伝えしています。ここまでのお話は、右下のカテゴリー内「オーストラリア滞在編」「コップに水を入れる作業編」に入っています。

また、「TOEIC攻略の手引書」をプレゼント中ですので、ご希望の方は右のフォームからご請求ください。


ー前回からの続きです。

すっと答えが浮かばない時のために、黙ってしまわないための「つなぎ言葉」が必要だと思ったというところまでお話をした。

ここで役に立ったのが、昔映画のセリフを書き取ったノートたちだった。それを見直して、言葉を言い出すまでの間を埋めるものとして使えそうなものを、セリフの中から抜き出して覚えていく。

Well, Actually, Let me see, How should I put it, To tell the truth, Honestly speaking などなど(最後の二つは使える場面が限定されるので注意)


例えばどうしても言葉が出てこないときは、これらを組み合わせて

Well....let me see.....um......how should I put this in English....

これをさも今アドリブで言っているような顔をしながら、独り言風に口にする。これで10秒は稼げる。まだ足りなければ Wow, that's a good question. を加えれば15秒。さらに I'll have to think about that.で20秒。これに um や well を散りばめれば25秒は確保できる。

こういうのは頭に入れておいて、口から自動的に出るようにしておく。そうすれば黙ってしまうことなく、この間を全部考えることに充てられる。とにかくできうる限りの手段を使って、「黙らない」ようにするわけだ。


そしてもう一つ忘れてはならないのが、「会話は一人でするものではない」ということ。

一方的に話す力だけを鍛えたってしょうがない(もちろんそれは最低限必要だが)、いかに相手を巻き込むか、会話とはそうして二人(あるいはそれ以上)で作り上げていくものだということ。

そこで有効になるのが、「あいづち」。日本語での会話だってそうだ。相手が話している間中ずっとだまっていたら、本当に興味があるのか心配になるだろう。相手の話を上手に引き出すためには、いいタイミングであいづちを打つことで、聞いていますよ、と示すことが必要。

もちろん英語だって同じ。だから yeah, oh yeah?, right, uh-huh, really? など、これらも自動的に出てくるようにしておく。タイミングの取り方はやはり映画を参考にする。使う頻度は日本語よりも少なめ、目は相手の目をきちんと見る、ワンパターンにならないようにローテーションで使うなど。

あいづちのネタに尽きたら相手の話に出てきた単語をそのまま口にするのも、「聞いてますよ」というサインになる。


もう一つ有効なのは相手に「質問」すること。

例えばネイティブスピーカーと話すとき、彼らは言ってみれば英語の語彙や表現に関する知識の「生き字引き」みたいなものなのだから、単語が出てこない時など遠慮なく聞く。そうして質問して助けてもらうことが、相手を会話に巻き込むことにもつながる。

そしてそれは、当然「自分が言いたいこと」を考える時間を稼ぐことにも役立って一石二鳥となる。

それと相手の英語がきちんと聞き取れなかったときに、ちゃんとそれを口にしてもう一度言ってもらうのも大切。Sorry, what was that again? など。Sorry? だけでもいい。十分に材料がないまま考えようとしたって黙りこんでしまうだけとなってしまうから。


オンライン英会話に参加するまでは自分の発話のことにしか関心が向いていなかったが(というかそれが精一杯だった)、あれ以来、あの乏しい体験を元に「実際の会話」の場面を想定し、そこから逆算して自分に足りないものを埋めようと試行錯誤したのだった。

ちなみにこれらのトレーニング、実は全部一人でやっている。話し相手を想像しながら。僕の妄想力がどれほどのものかわかっていただけるかと思う。


ー続きます。

あともう少しだけ続きます。
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.27 2011 アウトプット3 話せるようになるまで編 comment0 trackback(-)

残されたピース


ー前回からの続きです。

もう一つ意識したのは、話す時に単語ごとに発話するのではなく、なるべく「いくつかの単語のかたまり」ごとに組み立てていくということ。

これはオンライン英会話に参加してみて、他の参加者の話を聞くうちに、会話のスキルの低い人ほど単語ごとに話す傾向が強く、それはいかにも初心者丸出しで、聞きとるのがかえって大変だったという経験を持ったから。

自分の場合も、答えがちゃんと浮かんでいないときはそうなりがちだった。だから意識して単語単位でなく、かたまり単位で発話するようにした。頭の中でかたまりが出来たら、それを小出しにしていきつつ、かたまりを並べることで文を組み立てていく。


ただしやはりすべてのセリフをその場で組み立てていくというのは相当負荷が高い。ここで役に立ったのは、それまでに大量に作ってきた「頭を使わずとも言えること」のストックだった。

前にも少し触れたが、一度自分で作ったことがあるものは、その一部を状況に応じて変化させて(単語を変えて)使うということもできた。例の「英借文」というやつだ。その前に大量に覚えた「人が作った例文」はそのように使うことはできなかったのに。

自分で英文を作るためには、作ろうとする文に必要な文法知識をいったん消化しなくてはならない。文法の問題を解くよりも、さらに一段深い理解が必要になるということ。丸暗記ではなく、そうして理解のプロセスを経たものは応用も楽になるということなんじゃないかと思う。


このように手を替え品を替え「素早く話す」ための工夫をしつつも、やはり会話では言いたいことをひねり出すための時間が足りなくなることもあるだろうと思った。

考えてみると自分の場合、日本語でもそんなにスラスラ話すタイプではない。立て板に水というところからはほど遠く、じっくり考えながら話すほうで、なかなか言葉が出てこないことも多い。特に考えたことのないことを聞かれた時などはその傾向が強まる。

「ペラペラ」という音の響きに惑わされて、母国語ですらできないことをやろうとしていたわけだ。

そしてそのように会話の中で、聞かれたことに対する答えがすっと浮かばない時によくやるのが、「え~と、それはですねぇ」など意味のないことを口にしつつ、言葉が出てくるまでの間をつなぐということ。

英語でも同じだと思った。つまり沈黙を埋めるための「つなぎことば」を使うことで、言いたいことをひねり出すための時間稼ぎをすることが必要になるだろうと。


ー続きます。

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.24 2011 アウトプット3 話せるようになるまで編 comment0 trackback(-)

見切り発車


ー前回からの続きです。

「正しさよりもスムーズさを」と思ったのは、オンライン英会話に参加してみて、南米人のおおらかさ(間違えを恐れずにどんどん話す姿勢)に再び触れて、自分の中で「間違えたくない」という気持ちが強過ぎるということを再確認したため。

これについてはオーストラリアに行ったときに散々反省したはずなのに、その後の長い独学でまた「正確さにこだわり過ぎる」傾向が強まってしまっていた。

だからオンライン授業でも、質問に対する答えを頭の中で全部完成させてから、これならいけるとなって初めて口に出すというスタイルをとっていたのだった。

でも時間が限られた本当の会話ではこのやり方は通用しないだろう。それでは黙って考える時間が長くなり過ぎて、会話の流れは止まってしまうだろうから。


これはもっと後の話だが、後にカナダに行ったときに、多くの日本人をホームステイで受け入れてきたカナダ人と話す機会があった。その人は「日本人は食事の感想を聞かれただけで難しそうな顔をして黙ってしまう」と言っていた。

正しいことを言おうと頭の中で必死に考える、そうすることで長い沈黙が生まれる。これは会話に慣れていない日本人が英語を話すときの典型的なパターンと言ってもいいのではないだろうか。


もちろんこの時点でそういうことを知っていたわけではなかったが、自分の殻を破るために、あえて自分を南米人化させようと思った。いい加減とは言わないけれど、間違いを恐れずとにかく口から出すように。

そのためにとりあえず主語と動詞を決めてしまって、見切り発車で話し始めてしまう(というより「3秒」などの制限を作るとそうせざるを得ない)。

これを瞬間的に決めるのは本当に難しい。なにしろできる英文の全体像はここで決まるのだから。

でも一文でうまく言えなかったら、余った情報は後から他の文で付け加えればいいし、それでもだめだったら堂々と最初からやり直せばいい。そういう割り切りも大切。

言おうとすることを考えるために黙ってしまうのが一番まずいと思った。

だからむしろ頭の中の様子を見せてしまおうと考えたのだ。完成形だけでなく、その組み立てていく様子を。そうすれば黙ってしまうことはない。


ー続きます。

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.22 2011 アウトプット3 話せるようになるまで編 comment2 trackback(-)
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中島正博

Author:中島正博
塾で中高生に国語を教えていたが、33歳の時に一念発起して英語の勉強を開始し、3ヶ月間の猛特訓でTOEIC920点を取得。

このブログでは自身の経験を元に、英語を話したくても何も口から出てこない、ネイティブの話を聞いてもちんぷんかんぷんという「ゼロ」の状態からどうやったら「1」までたどりつけるのか、その方法についてお伝えしています。

資格:英検一級 TOEIC980点 

英語独学ガイド
大人のやり直し英語部 部長

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著書「たった3ヶ月で920点を取った私のTOEIC TEST最短攻略法」(明日香出版社)

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