語学留学攻略法
あしたのためのその126 「失敗に導く要素」
ここまで書いてきたように、留学したからといって必ずしも英語の上達が約束されるものではありません。むしろ満足できるだけの英語力を身に着けて帰ってくる方の数を考えると、日本で英語を上達させようとする場合とほとんど変わらないのではないでしょうか。
孤独を避けたいという気持ち、そしてそれに伴う日本語の誘惑は、日本でたくさんの友人に囲まれている現状では想像できないほど強いものだということです。本当に多くの方が擬似日本環境を作り出し、英語の学習に十分な時間を割きません。
使おうと思えばいつでも英語を使える環境にいる、ということが逆に作用することも考えられます。いつでも英語を使う機会があると思うと、案外安心してしまって必死になれないものなのかも知れません。
僕の場合も、英語圏で勉強していたら失敗していた可能性があります。「日本語に囲まれた環境で英語を学ばなければならない」という危機感が、緊張を保つのに大いに役立ったのは確かです。また、なかなか英語に触れられないからこそ、その貴重な機会を逃さないよう必死になるという好循環もあったのでしょう。
今回のシリーズ、なにも語学留学で失敗した方をおとしめる目的で書いているのではありません。
語学留学される方の中には、自分の夢をかなえようと一大決心をして、仕事をやめてまで行かれる方が多くいます。しかしせっかくそこまでして海外に行ったのに、思うような結果を得られないという方があまりにも多いという現実があるのです。
みんな英語は行けばなんとかなると思って留学します。そして結局どうにもならないのです。もしあなたの目的が英語の習得にあるのなら、やるべきことは一つです。留学前にしっかり英語の勉強をしてください。そして留学したら日本人とつるまないで毎日努力してください。
語学留学とは英語を学ぶ機会ではなく、日本で学んだものを実戦で磨くことでレベルアップさせる場だというスタンスでとらえるぐらいがちょうどよいと思います。
なぜかわかりませんが、昨日はブログ史上最高の400人を超える方に訪れていただきました。それだけ多くの方が海外留学に興味を持っているということでしょうか。しかしクリックしてくださったのは僅か10人・・・そら酒の量も増えますわぁ。
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留学神話の崩壊
あしたのためのその125 「プチ日本」
以前オーストラリアに遊びにいったとき、サーファーズパラダイスの近くのバックパッカーズに泊まりました。そこには数名の外国人旅行客と、たくさんの日本人ワーホリ組が滞在していました。
聞くと彼らは一年間オーストラリアにいてもうすぐ帰国するということでしたが、その英語力は驚くほど低いものでした。中にはオーストラリアの前にカナダにもやはりワーホリで一年いたという人もいました。つまり合計二年間英語圏にいるわけです。留学神話を信じていた僕にとってそれはかなりショックな事実でした。
二年間も英語に囲まれて生活してれば、さすがに英語できるようになるだろうって思うでしょ。野球選手のようにずっと通訳がいるわけではないのですから。でもならないのです。
夜になると外国人旅行客は早々に寝てしまったのですが、日本人たちはテラスで日本の音楽を大音量でかけ、夜遅くまで酒を飲んで日本語で騒いでいました。僕も次の日が早かったので寝ようとしましたが、あまりにもうるさくて眠れませんでした。
そのとき思いました。なるほどこれがその理由かと。この人たちはなんでオーストラリアまできてそんなことやってるんだろうって。日本をそのまま持ちこんでいるのです。
僕が英語の勉強を再開したときに、最初の3ヶ月間は必要以上の日本語を使わなかったというお話をしました。せっかくつかんだ英語の感覚が、日本語を使うことでリセットされてしまうのではないかという恐れを抱いていたからです。
でもそうは言っても限界があります。なにより仕事中は日本語を使わざるを得ないのですから。日本で社会生活を送りながら英語漬けになるのは、不可能に近いのです。
英語圏で英語を学ぶ際の一番のメリットは、その「自らを英語に浸す」ことができるという点です。逆にそれをしないで、学校にいるときだけ英語を使ってあとは日本語を使うのであれば、日本で英会話学校に通っているのとほとんど変わらなくなってしまいます。
せっかくのその機会(英語の勉強を再開したときはすでに30過ぎていましたから、そんなぜいたくな選択肢は僕にはありませんでした)を、一時の寂しさを紛らわすために逸してしまうのは、あまりにももったいないと思うのです。でも実際には海外に行く多くの人がこの道をたどっています。
もちろん全ての人が必ずしも、英語の習得だけを目的として海外に行くのではない、ということもわかっています。しかしもしあなたの目的が英語の習得にあるのであれば、日本人とつるむことでそれが妨げられる可能性があります。
アメリカの大学に行った僕の友人は、TOEFLの点数が足りなかったために最初に大学付属のESL(英語学校)に通いましたが、日本人が近づいてきても日本語がわからないフリ(どこでもアジア人は多いので簡単にごまかせます)をして、結局日本語を一度も使わなかったそうです。
これは極端かも知れませんが、この彼の姿勢は実を結びました。留学してもやはりワープはないのです。
「英語圏に行きさえすれば英語ができるようになる」という安易な留学神話を信じるのは危険だということ、わかっていただけましたでしょうか。このシリーズは次回で終わります。応援していただけると励みになります。
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だめ!英語力ゼロ 留学
あしたのためのその124 「悲しい結末」
昨日からの続きです。
英語を使う機会が極端に減り、このままではまずいと思い、せめて英語を使う仕事に就こうと職探しをしますが、そもそも英語で満足にコミュニケーションがとれないため、需要があるのは日本食レストランなど日本人の客を相手にする仕事だけです。
接客で日本語を使い、その上そういう職場で働くのはみな自分と同様、英語が苦手な日本人ばかりのため、自然と日本語を使う機会が増えます。「まあいいか」と流されているうちにリミットの1年が近づいているのに気づきます。
1年も海外にいて英語が上達していないと格好悪いので、「せめてTOEICのスコアだけでも上げなくては」と焦ってTOIEC専門校に通います。しかし学校とは名ばかりの問題をただ解くだけの日々に「これってわざわざ留学しなくても一人でできるな」と考えたくないことが頭をよぎります。
そしてなんとかTOEICで700点とって日本に帰ったものの、一年の離職期間という不利があって700点では、望むような英語を使う仕事を見つけることは現実的に難しく、仕方なく英語とは関係のない仕事に就きます。
もともと英語がしっかりと身についていない上に、まったく英語を使う機会もないのでどんどん英語はできなくなり、しまいには留学していた過去を隠すようになってしまいます。そして「あの一年はなんだったんだろう」としみじみ思い返すのです。
何がいけなかったのでしょうか。
それは英語の勉強をしていかなかったことです。現在語学留学をお考えの皆さん。「行けばなんとかなる」というのは大きな間違いです。このブログで紹介している「音読トレーニング」をしっかりやって、日本にいる間にリスニングの下地を作ってから行ってください。
自分で自由に話せなくても、相手が言っていることが理解できるということが、いかに日々の生活を助けるか思い知るはずです。またしっかり基礎を身に付けていけば、英語の伸びも違います。きちんと準備していけばあなたの留学生活は、ここに書いたものとは180度違ったものになるのです。
すでにうっかり準備なしで行ってしまった方。必死でやってください。そして本気で英語を上達させたいと考えるなら、日本人とつるむのはやめましょう。
ここに書いたようなシナリオで失敗してしまった方。まだチャンスはありますよ。日本でも英語の勉強はできるのですから。その苦い経験から目をそらさずにきちんと向き合えば、きっと次に頑張るためのパワーになるはずです。
英語の勉強をしないで留学をしようとしているお知り合いをお持ちの方、ぜひこのブログを紹介してあげてください。応援していただけますと励みになります。
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英語力ゼロ 留学
あしたのためのその123 「語学留学の甘い罠(わな)」
最近「英語力ゼロ 留学」というキーワードでこのブログにたどり着く方が何人かいらっしゃいます。まさかそんな無謀なことを本気で考えてはいないですよね?
以前、留学をすれば英語を使い放題だと書いたことがあります。しかしそれも心がけ次第です。留学さえすれば苦労せずに英語ができるようになると思ったらこれもまた大間違いです。
今日は海外生活に希望を抱いて語学留学をする多くの方が陥りがちなパターンをご紹介します。甘い幻想を打ち破るためにかなり厳しいことも書きますが、用心していないとかなりの確率でこうなります。気をつけて下さい。なお、ここでは前回も少し触れたワーキングホリデー(ワーホリ)を利用した語学留学について書きます。
まず一番やってはいけないのは「行けば英語はなんとかなる」と考え、英語の勉強をまったくしないでいきなり留学をしてしまうことです。しかし実際にはほとんどの人がこれにあてはまります。
そして留学エージェントのお世話になって、大金と引き換えに学校や部屋探し、そして銀行の口座を開くお手伝いまでしてもらって生活環境を整えます。現地の事情を知らないためにここでかなりぼられます。あとになって、ちょっと英語ができれば全て自分で、しかもただでできたことだとわかりますが、「安心をお金で買ったのだ」と自分に言い聞かせます。
その多くが英語学校に通いますが、全く先生の説明がわからず(というより英語そのものが聞き取れず)に次第に孤独に耐えられなくなり、日本語が通じる友達とつるむようになります。前回も書いたように特に下のクラスは日本人だらけですので、友達には困りません。
家に帰っても最初は我慢してテレビやDVDを見ながら英語に慣れようとしますが、あまりにもわからなすぎてそのうち嫌になって、インターネットで日本語のサイトを読み、メッセンジャーで日本の友達とチャットを始めます。次から次へと友達がサインインしてくるためにやめるタイミングを見失ってしまい、結局一日の日本語を使う量が、日本にいるときとほぼ変わらなくなります。
英語学校にはだいたい3ヶ月間通います。2ヶ月目ぐらいから単語がいくつかわかるようになって、3ヶ月目に入ってようやく少し聞き取れるぐらいになり、さぁこれからというところで卒業を迎えます。
卒業してしまうと、そこまでに積極的に外国人(ネイティブスピーカーに限りません)の友達を作っていない限り、英語を使う機会は極端に減ります。
次回に続きます。さてこの後どうなってしまうのでしょうか。
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これだけあって全部無料(タダ)!
あしたのためのその110 「教材の宝石箱」
英語にお金なんて一銭も使いたくないというあなた、技術の進歩と人々の良心は、僕たちに多くの無料教材をもたらしてくれています。「無料 英語」「無料 リスニング」で検索すればたくさん見つかりますよ。
以下のサイトではスクリプトつきの英語の音源が無料で聞けます。これならラジオ講座の教科書代すら払わなくていいですね。
まずはこちら。日常のシーンをイメージした大量の会話が収められています。ただ全部難しいです。Easy・Medium・Difficult の三段階に分けられていますが、「Easy」に入っているものもまったく簡単ではないので覚悟してください。
Randall's ESL Cyber Listening Lab
次は有名なスピーチを集めたサイトです。大統領のスピーチは綿密に練られていて論理構成もしっかりしているので、暗唱をすすめる方も多いですよね。スピーチはどれもゆっくりですけど。まだ聞いたことのない方はキング牧師の「I Have a Dream」をぜひ聞いてみてください。
American Rhetoric
下のサイトではCNNの過去の記事をスクリプトつきで紹介しています。ボキャブラリー問題・内容確認問題なども用意されていて、英語の学習に役立つ工夫が満載です。「Story Archive」「Current Story」の中からお好きなものをどうぞ。
Learning Resources
BBCも英語学習者用にスクリプト付きの音源を提供してくれています。イギリス英語のほうがいいと言う方はこちらを。
BBC Learning English
VOAもスクリプトつきでニュース音声を公開しています。スピーカーのマークがあるニュースをクリックしてみてください。
VOA News
どうです?どれも難しいですか?最初は速すぎてとても聞き取れないものでも、音読を繰り返すことで克服できるようになると思います。ですから速すぎると思うものに挑戦するぐらいがいいのではないでしょうか。
それでもあまりにもレベルが違いすぎるので、もっとゆっくりなのがいいという方はこちらの2つを。ただ、ちょっとゆっくりすぎますので、これで慣れていてはだめです。
VOA Special English
eigozai.com
さぁ、やることもはっきりして、教材もただで手に入ります。他に何がいりますか?覚悟だけですね。このブログをここまで読んできて、まだ教材を買っていなかったという方は、これらを使って音読トレーニング(ディクテーションしてシンクロ読み・高速読み、たまにシャドウイング)に励んでください。常にスピードを意識して。
今日も最後まで読んでいただきましてありがとうございます。応援していただけると励みになります。
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